2022-01-06 06:00
【BUBKA2月号】天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第38回「蝶野正洋」
蝶野正洋と初めて一騎打ちをやったのはWARの幕張メッセ大会(93年9月12日)だったよね。ミル・マスカラスなんかも出場して、お客が入った大会(超満員7200人)だったよ。で、蝶野が来るシリーズからSTFに対抗してWARスペシャルを開発したんだけど「この技、効くのかな?」って最初に試したのはウチの女房(まき代夫人)。「痛っ、どうすんの、こんなの私に極めて!」って。「効く?」って聞いたら「決まってんじゃない!」って、文句言われたのを憶えてるよ(笑)。羽根折り固めで相手の両腕を固定して、胸から相手の首にグッと体重をかけて窒息させる。シンプルだけど、極まったらギブアップを取れる技だよ。
新日本プロレスに上がり始めた頃は、蝶野と絡むことはないなと思っていたんだよ。言い方は悪いけど、G1には優勝するけど、筋肉隆々の体でもなく、白いハーフタイツで、何か派手なようだけどパッとしないっていう印象だったよ。プロレス自体もそんなに魅せるものがなくて、淡泊なプロレスをしてたよね。