【BUBKA2月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#7 野村陽一郎
――続いては『朝顔』ですね。
野村 これ確か、歌詞がなくて旋律と簡単なオケの状態で編曲した記憶があります。なので、完成した楽曲の冒頭にある〈アパートのベランダ〉から始まるあのセリフを聴いたとき、鳥肌が立ちましたね。高橋久美子さんの詞って個人的にも好きなんですけど、本当に素晴らしいな、天才的だなと思って。
――イントロにあのポエトリーリーディングが乗るというアイデアは、野村さんが作ったイントロにインスパイアされたんですかね。
野村 それは、高橋さんに聞いてみないとわからないですね。
――椎名林檎さんのトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』に収録された、『自由へ道連れ』も野村さんの編曲です。
野村 椎名さんには『歌舞伎町の女王』という代表曲もあるし、“新宿系”と言われることもあったじゃないですか。
――ある時期、そういうワードがありましたよね。渋谷系が、ひと段落したころ。
野村 なので、逆に椎名さんの曲を渋谷系に落とし込んだら、そこにはひとつ面白い意味が出るなと思ったんです。いわゆるネオアコっぽいものにしたら、新宿系の椎名林檎というアーティストの楽曲をカヴァーする意図としてはカルチャー的に面白いと思って。それで、ミュージシャンもエンジニアも、全員渋谷系のアーティストを揃えたんです。
――あらためてクレジットを見ると、GREAT3のメンバーが演奏していますね。
野村 ミックスをお願いした高山徹さんも、当時の渋谷系サウンドの重要な作品に携わられている方で。
――曲の途中では、柏木ひなたさんの「道連れしちゃうぞ」というセリフがインサートされますけど、あれは誰のアイデアですか?
野村 あのセリフは、デモのときから僕が自分の声で入れてましたね。楽しんで作ってたんで、あのセリフを言わせたいなーと思って。ファンの方が絶対喜ぶじゃないですか。これは、我ながら発明でした(笑)。
――インタビューの続きは、発売中の「BUBKA2月号」で!
野村陽一郎|1978年7月14日生まれ。’05年、音楽ユニット「二千花」(にちか)を結成し、’07年メジャーデビュー(’09年に解散)。’21年3月に、いしわたり淳治、中村泰輔と共に新ユニット・THE BLACKBANDを結成。楽曲提供には、日向坂46『キュン』、『ドレミソラシド』(「第61回日本レコード大賞」にて優秀作品賞を受賞)、Chara『Love pop』(作曲・編曲)、岡崎体育『キミの冒険』(編曲)、中島美嘉『LETTER』(編曲)などがある。
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