【BUBKA2月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#6 池田貴史
――編曲については、非常に明るくて、開けていくようなイメージを持つサウンドに仕上がっています。
池田 そうですね。さっき言ったちょっとミドルの、時間帯としては夕暮の商店街で夕焼けを見ているようなイメージだったんですけど、作っているうちにもっと前向きで、もっと駆け抜けていくイメージになっていって、テンポが速くなっていきました。その結果、疾走感があるサウンドになったと思います。それと、どうしても昭和歌謡のアイドルで育ってきてるもんで、そのイメージが湧くというか。音楽的に古い新しい関係なく、自分の中に生まれたイメージに抗わずに作るタイプなので、この曲もそうやって作ったんですけど、そしたらアレンジ的には昭和歌謡のアイドルみたいなイメージになった部分はあるかもしれません。
――池田さんの中で、昭和歌謡のアイドルというとどのあたりですか?
池田 自分の世代より少し前なんですけど、好きでよく聴いているのはキャンディーズですね。世代的には(松田)聖子ちゃんとかの時代でしたけど、サウンドはキャンディーズのほうが好きだし、メロディー作りとか歌詞の内容とかも含めて聴いてるのはキャンディーズのほうが多いですね。
――じゃあ、『頑張ってる途中』には、キャンディーズのエッセンスも少し?
池田 はい。影響は出てると思いますよ。
――跳ねていく感じのノリは、たしかにキャンディーズの曲を思わせます。
池田 ええ、そうですね。