【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
――この曲は女子校生、クラブで遊んでる女の子、人妻の3人と、DABOと思しき男性の関係がテーマになってるよね。
R-指定 3人の女性の解説が曲の冒頭であるんですよね。例えば女子校生のキョーコだったら、「黒髪の少女」とか「ギャル雑誌デルモ」ってリリックが最初にくるから、「『GTO』の雅みたいな感じかな? じゃじゃ馬的な感じなんかな?」みたいなイメージが湧く。3ヴァース目の人妻イズミもすごいですね。〈彼女の名はイズミ いわゆる行きずり 名の如くシーツはずぶ濡れグリスリー〉……要は爛れた関係というかね。〈日影の身ならNoリス
キー I’m A Mothafuckin’ P-I-M-P フダツキー〉の〈I ‘m A Mothafuckin’ P-I-M-P〉なんかは50Centの“P.I.M.P.”っていう曲を持ってきたりして。この〈日影の身なら〉っていう表現が入ってくるのもDABOさんの妙ですよね。
――「公に出来ない」ことを表す慣用句だけど、なかなか使わない言葉だよね。
R-指定 でも俺はアウトローやから、人妻とこういう遊びをしても大丈夫だぞっていう。今みたいにラッパーが公に知られてきたりするとこういうことをしたらもう……(笑)。
――人妻と不倫でアウト、女子校生でお縄ですよ(笑)。
R-指定 〈ダンナは出張中はるか遠くおフランス 知らぬが仏さ自慢のワイフは〉って部分は「フランス」と「仏」、フランスの漢字表記がここで掛かってるんですよね。