2022-01-04 20:00
【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
――なるほど。
R-指定 だから、結果的にラッパーのフックは、味付けが濃かったり、印象的なものになるんじゃないかって松永が言ってて、それはこの曲のフックにも通じるんじゃないかと思いますね。そしてヴァースの高度さは「ずっと同じフロウなんだけど、内容は変わっていく」という部分によく現れているんじゃないかと。例えば〈~ってんだメーン〉っていう音でライムをし続けるんですけど、〈NITROメンバーメーン〉〈リメンバーメーン〉とか、〈ふてってなんかられっかってんだメーン〉という同じ言葉と音だけで繋げつつ、〈鉄仮面〉〈天まで〉〈どこだって面バレ〉って大きい韻も踏んで、手数の多さを見せつけるという。まさにこの曲で〈フローは連打系フックは演歌系〉ってこの曲で言ってますけど、それはその手数の多さとフックの爆発力を表現してますよね。