2022-01-04 15:00
【BUBKA2月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!! vol.38 ダンカン「頭の中で考えた企画って自分しか持っていない宝物なんですよね」
――邪宗門すぎます(笑)。
ダンカン ディレクターの一人に纐纈(こうけつ)くんっていうのがいて、後に彼は王貞治さんの娘さんと結婚するんですね。そのときテリーさんが、「だからお前はディレクターとして才能がないんだ。普通はあの国民栄誉賞の王さんの娘さんに声をかけるなんてことはできない。声をかけることができないナイーブさがないから、お前は演出家としてダメなんだ」って説教していて。異常な空間でしたよね。でも、あの番組によって放送作家に新しい流れが生まれたのも間違いない。放送作家の決まりなんてものは本当はないんだけど、それまでの作家さんってルールみたいなものがあった。でも、おちまさとやそーたにのような若手が、元気が出る放送作家予備校から輩出されたことで、面白いものを作れば作家として認められるといった雰囲気ができあがった。彼らのようにルールがわからない若い人たちは、好き勝手に自由に企画書を書いてくる。「メチャぶつけ」のような状態で常に企画が出続けるわけですよね。