佐々木敦、2021年私的ハロプロソングBEST5【BUBKAアワード】
第3位はJuice＝Juiceの『がんばれないよ』。高木紗友希さんのあまりにもあまりな脱退（可哀想すぎて今でも泣けてきます）によって受けたダメージを、ある意味でそのまま優しく打ち返してみせた曲です。シンプルだけど誰もが思い当たるところのある歌詞のメッセージ。段原るるの情感溢るる歌声、何度聴いても心が震えます。ジュースの歌唱力の平均値がハロプロ一高いことは自明ですが、ますますレベルが上がっている。特に最近、金澤（朋子）さんの後を継いで新リーダーに就任したあーりー（植村あかり）の進化はスゴい。僕もツラいとき、この曲を無意識に口ずさんでいます。
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佐々木敦＝ささき・あつし｜元批評家の思考家。音楽レーベルHEADZ主宰。文学ムック「ことばと」編集長。30年以上にわたり芸術文化の複数のジャンルで執筆活動を行ってきた。近著として『半睡』（書肆侃侃房）、『批評王̶終わりなき思考のレッスン』（工作舎）、『これは小説ではない』（新潮社）、『それを小説と呼ぶ』（講談社）など。
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