2022-01-04 06:00
佐々木敦、2021年私的ハロプロソングBEST5【BUBKAアワード】
第4位はモーニング娘。’21の『よしよししてほしいの』です。佐藤優樹卒コンの直前にリリースされたばかりのトリプルシングルの一曲。僕はやっぱりコレかなあ。近年のつんく♂さんらしさが最もクリアに出ているというか出過ぎというか(笑)、アレとかアレとかアレに似過ぎでしょ、という声もあるようですが、それが個性。ハロプロに限らず、ニッポンのアイドルソングって、K-POPのあの感じにどう応じてみせるか、という難題があるわけですが、まんまやったら絶対勝てないのはすでに明らかなので、どうヒネるかがポイント。つんく♂さんはそこをよくわかっていると思う。つまり「カッコよさ」というか「俗情との結託」のあり方がKとJでは違うんですよ。だからサウンドのスタイルや音像を借りてきた上で、ジャパニーズポップスの歴史に延々と潜在し続けるエモーションを注入しなければならない。ギューされたいしよしよしもしてほしい、で全然オーケーです!