【BUBKA1月号】アイドルクリエイターズファイル#13 PellyColo(トラックメイカー、DJ)
――その後、Especiaの体制が変わるとともに作家陣は匿名性が高くなっていって、多くの作品がHi-Fi CITY名義になりますよね。
PellyColo 作家陣チームというか、作曲事務所みたいな立ち位置だったのかも。そのなかにメンバーがいて、この人がこの楽器を入れて、誰々がアレンジして、みたいな。でもちゃんとした組織というわけでもないので、今回はHi-Fi CITYでやりますとかでもなく、ただ曲を作って渡したら、それがHi-Fi CITY名義になってたという感じですね。そのあたりは僕もよくわかってないです(笑)。
――PellyColoさんの曲はどれを聴いてもすごく記名性があると思うのですが、曲を作る際に意識しているところはありますか?
PellyColo Especiaの頃は、当時聴いてた好きな曲っぽい感じにしたいと思っていたので、それを真似するというか……80年代とか90年代のダンストラックを聴いてたのでそういう雰囲気のものが多くなっていると思います。あとはEd BangerってフランスのレーベルのBreakbotとかが好きだったので、こういうのを作りたいな、と思ってやってみたりとか。それと、基本的にはマイケル・ジャクソンみたいなのを作れるようになりたいと思って取り組んでました。
――改めてPellyColoさんの仕事を時系列で聴いたのですが、作風は少しずつ変化していますよね。
PellyColo 昔はなにかをそのまま真似しようとしてたんですけど、それをすると情けない気分になるんですよ(笑)。完成しているものよりうまくはできないので。いまはどちらかというと、自分が習おうとしていることを精一杯やっているというか。例えばギターやベースの弾きかただったり、進行を工夫してみようとか。そこまで深く考えているわけではないんですけど、自分が習得した新しい技術を採り入れようかなというのを軸にやっていると思います。