【BUBKA1月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#4 石崎ひゅーい
持って生まれた宿命
――『ジャンプ』をライブで見たことは?
石崎 安本さんがお休みしている時期のライブを幕張に観に行かせてもらったんですけど(’19年12月20日、21日に幕張イベントホールで開催)、そのときに初めて生で観ました。すごいグループだなと思いましたね。安本さんが「今だ」って叫ぶパートを中山(莉子)さんが担当していたんですけど、なんというか、もちろん本来は安本さんのパートなんですけど、中山さんの「今だ」を聴いたときは、エビ中は全員でエビ中なんだなって感じた瞬間でしたね。その場にはいない安本さんの精神みたいなものを、他のメンバーがちゃんと背負って歌っている感じというか。そういうのを感じて、本当に良いグループだなって思いました。
――「今だ」の部分は、『ジャンプ』でも非常に印象的で象徴的なパートになっています。あの表現の仕方は、どのように生まれてきたのでしょうか?
石崎 あれは、元々なかったんですよ。叫びだし、「うわー」みたいなことだから、普通はアイドルがやらないことですけど(笑)。でも、あの叫びを成立させられたのは、彼女たちがいろんなストーリーを背負ってるからだと思うんですよね。だから、「今だ」という叫びに説得力がある。
――当初は、「今だ」の叫びは『ジャンプ』にはなかったんですね。
石崎 曲作りの本当に最後の最後、僕がデモを作ってスタジオで歌入れをしているときに、なんか自分の中で「今だ」っていう叫びが聴こえたんです。それで、本当に曲を提出するギリギリ、最後の最後に入れてみたんですよね。もし、エビ中サイドで「今だ」は無しが良ければ無しでもいいしと思ってたんですけど、なんかうまいことハマって上手にエビ中が昇華してくれて、良い方向にいって良かったです。