【BUBKA1月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#4 石崎ひゅーい
11月30日に発売された「BUBKA1月号」より注目の記事をピックアップして、その一部を紹介する。
私立恵比寿中学のあの名曲は、どのように誕生したのか? 不安定な歌唱力を自称していたエビ中は、なぜ実力派ボーカリスト集団に成長したのか? 作詞・作曲・編曲家陣に話をきくことで、その正体を言語化するために始まった当連載。エビ中の新たなアンセムソングとなった『ジャンプ』を生み出し、同曲にて『THE FIRST TAKE』での共演も果たした石崎ひゅーいに語ってもらった。
「あの叫びを成立させられたのはエビ中がいろんなストーリーを背負ってるからだから“今だ”という叫びに説得力がある」
悲劇に立ち向かうヒーロー
――『ジャンプ』が発表されたとき、石崎ひゅーいが女性アイドルグループに曲を書くということにまずはびっくりしたんですけど、私立恵比寿中学というグループは以前から知っていたんでしょうか?
石崎 名前とかはもちろん知っていたんですけど、深く知ったのは有明コロシアムのライブを観てからです(’14年12月19日と21日に開催)。クリープハイプの尾崎世界観が『私立恵比寿中学の日常(Epilogue):蛍の光(Demo)』(2ndアルバム『金八』に収録)という曲をエビ中に書き下ろしているんですけど、その流れで「一緒にライブを観に行こう」って世界観に誘われて。それで、有明に行ったんです。
――その時は、どんな印象を?
石崎 ものすごいパッションだなって感じました。煌びやかでかわいいとか、そういうイメージよりも、とにかくパワフルで感情にあふれているというか。
――そのライブからちょうど5年後にリリースされた最新アルバム『playlist』に、石崎さんが書き下ろした『ジャンプ』が収録されていますが、オファーの経緯は?
石崎 安本(彩花)さんが僕の『花瓶の花』という曲を聴いてくれて、気に入ってくれているという話は情報としていただいていて、その流れでお話をいただいた感じだと僕は認識しているんですけど。