【BUBKA1月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―番外編
11月14日に行われた横浜アリーナでのコンサートが大団円を迎えたCreepy Nuts。今回のインタビューでは、これまでの取材でも出てこなかったR-指定の音楽的ルーツ、日本のポップスレジェンドについて語ってくれました! そして、次号からは『Rの異常な愛情』~DABO編~が始まります!
DJ松永の黙秘権
――このインタビューはCreepy Nuts横浜アリーナ公演の直後に録らせて頂いてます。まず横アリお疲れさまでした。拝見しましたが……めちゃくちゃ良かった!
R-指定 ありがとうございます!
――『Case』を作ったことでCreepyのこれまでの作品や、Creepy自体の存在性が立体化した感じがあったんだけど、それがライブでも表現されていて。
R-指定 そう伝わると嬉しいですね。演ってる側としてもとにかく気持ちよかった。
――内容の充実ぶりと、ライブ前半のMCの緩さのコントラストは震えました。「11年前の『BEAT CONNECTION』の話! いまさら!?」って(笑)。
R-指定 なんでですか(笑)。コッペパンとして横アリに立った11年前の自分を成仏させるためにも必要でしたよ、あの話は。あの時は「これで飯が食える」って思ってたな~。
――19歳で横アリに立てたらそう思っちゃうよね。
R-指定 「高校出てすぐにラップで生きていける!」って夢見ましたよ。
――当時はソニーの育成に入ってたんだよね。
R-指定 「もうコッペパン止めるか~」「これが最後のライブやな」ってKOPERUと話してたライブで、ソニーから声掛けて貰って。「え、ソニーってメジャーやんな」「まじで!?」ってコペルとソワソワしてたんですけど、そんなに世の中甘くはなく(笑)。
――それが今やワンマンで横アリに立つんだから、すごい話だよね。そして、松永くんは関係者挨拶で黙秘権を発動するという(笑)。
R-指定 武道館に続いて、話すと泣いてしまうからってことでだんまり(笑)。もうライブの段階から堪えてて、MC振っても喋らんし、不機嫌そうな顔してるから何やねんと思ってたら……。
――ライブの後半、顔こわばってたよね。
R-指定 そしたら泣くのを我慢して顔に力が入りまくってたという(笑)。でもアリーナで360度お客さんっていうのは、グッと来るものがありましたね。
【コラムパック(電子版)のご購入はこちら】
▼ Amazon