【BUBKA12月号】短期集中連載「DIVE INTO EBICHU MUSIC」#2 児玉雨子
――先ほど、書いていて楽しかったっていうお話がありましたけど、それはどんな楽しさなんですか?
児玉 最近はもう減ってきましたけど、こういうときって世相に何か訴える曲が多いじゃないですか。悪いことじゃないと思うし、しょうがないんですけど。でも、私自身は音楽を聴いているときぐらい現実を忘れたいなって思っていて、それで「えー、このあとどこ行くの?」で頭と胸がいっぱいな歌詞を書くのが楽しかったです。
――『23回目』には、どんな意味があるんですか?
児玉 単純に、メンバーの年齢層が20代前半だったことがひとつ。あとは、20、21歳でこんなに遊び慣れてるのは私の願望として嫌だったので(笑)、23歳ぐらいで社会人にはなっていて、でもまだまだ若いみたいな、あの雰囲気がなんか好きだったので。
――ホントは何もわかってないんだけど、自分のなかではもうわかってるよって思い始めていて。
児玉 大学生を見て、「若いねー」とか言っちゃう感じというか(笑)。でも、社会にも揉まれ始めて、「つれーっ! でも、恋人いるからいっか!」みたいな、重たい将来もそこまで気にしなくていいし、みたいなあの感じ(笑)。そういう意味では、23歳のサマーナイトでもあるし、あれから23回目のサマーナイトでもいいし、いつから23回目かも聴く人に任せます。いつだってそんな気分になれる詞だといいな。
――インタビューの続きは発売中の「BUBKA 2021年12月号」で!
児玉雨子|1993年12月21生まれの作家、作詞家。私立恵比寿中学の他、モーニング娘。’20、アンジュルム、Juice=Juice、近田春夫、フィロソフィーのダンス、CUBERS、中島愛、逢田梨香子といった数多くのアーティストに歌詞を提供する。雑誌『月刊Newtype』にて超短編小説「模像系彼女しーちゃんとX人の彼」、雑誌『BRUTUS』にてエッセイ「〆飯」連載中。