【BUBKA12月号】吉田豪インタビュー 証言モーヲタ~彼らが熱く狂っていた時代~vol.18 吉泉知彦(古泉智浩)
――チェキッ娘にハマッたといってもヲタ的な活動するほどではなかったわけですか?
吉泉 そうです、CDを買って聴いてたぐらいで。その後、僕は結婚に失敗するという人生の大きなつまずきがあって。そのときに杉作(J太郎)さんも、いまにして思うとプロレス(FMWの裏方)ですごい傷ついてた(※FMWは経営が行き詰まり、社長の荒井昌一さんが自らの命を絶ってしまった)んですよね。
それで杉作さんがモーニング娘。ってすごい言い始めて、いったいどういう世界なのだろうと思って興味を抱きました。杉作さんの仲間に入りたいとか、とり・みきさんがフォローしてるものはなんだろうとかばかりで、だから自分でオタクとして何かどっぷりやってるようなことってないんじゃないかっていうぐらい空っぽな人間ですよー。
――ダハハハハ! でも、その輪に入りたいみたいな思いはあったわけですよね。
吉泉 そうなんですよー。杉作さんがこんなに楽しそうにしてるのはいったいなんだろうって。だから『エヴァンゲリオン』とかもふつうに観てたけど、杉作さんが騒いでるせいで余計好きになったりしてますよ。ただWWE(※杉作氏はWWEについても盛んに原稿で取り上げた)だけは観てもハマらなかったですね。