2021-11-02 18:00
【BUBKA12月号】BOOK RETURN 話題の著者に直撃取材!!vol.36 永野『僕はロックなんか聴いてきた~ゴッホより普通にニルヴァーナが好き!~』
――それで『JASON RODMAN』で、たびたび自身の音楽的ルーツを書くようになったと。
永野 もう一つ、YouTubeの存在も大きかったですね。僕は、芸人がYouTubeをやるのって流行りだし、なんか嫌だなって思ってたんです。初期の動画を見ると、顔が明らかに嫌がってるんですよね。YouTubeって、テレビでダメだった奴のやるもんじゃんってマジで思ってたんですよ。テレビに出たくて頑張ってきたのに、なんでメントスコーラとかやんなきゃいけねぇんだよって(笑)。
それに、僕はサブスクを筆頭にサクッと動画を観ることに抵抗があった。CDを聞くにしたって、ライナーノーツを熟読してから1曲目から丁寧に聴く――みたいな人間だったから、軽いノリでYouTubeの動画を楽しむみたいなことがよくわからない。
考え方が古いのかもしれないけど、あるときタランティーノが同じようなことを言っているのを発見して。 以降、「時代はサブスクですよ。永野さんは古い!」って言われたら、「でも、タランティーノも同じようなこと言ってたよ」って言い返すと、ある一定の年齢層が引き締まった顔をした。