アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで、現在はモデルや俳優として活躍中の若月佑美が、自身の誕生日でもある6月27日に1stフォトブック「履きなれない靴を履き潰すまで」(扶桑社)を発売。7月2日、都内で出版記念イベントを開催し、報道陣のインタビューに応じた。

連載エッセイを書籍化

2019年8月より『週刊SPA！』で約3年半連載してきたエッセイ「履きなれない靴を履き潰すまで」を、フォトエッセイとして書籍化した本作。掲載されたエッセイを中心に、連載時未掲載カットに加え、若月自身がコンセプトを考えた撮り下ろし写真も満載。さらに本作のために新たに撮り下ろしたカットや、新作エッセイも収録している。

取材会に出席した若月は「昨日、大阪でお渡し会のイベントをさせていただいて、直接ファンの皆さまからお声を頂きました。写真集は2冊ほど出させていただいているんですけど、こうして言葉を全てのページに添えたフォトエッセイというものを初めて出しまして、ずっと昔から応援してくださってるファンの方もそうですし、最近好きになったよという方も来てくださいました。過去から私を応援してくださっている方は、『若月の言葉がずっと好きだったから、こうして1冊にまとまることがとてもうれしい』というお声も頂きました。そして、最近好きになったよという方からは、『若月さんを女優として、役でしか見たことがなかったけど、こうして内面まで知ることができる本が出たのがすごくうれしいなと思います』と言ってくれて、私もとても幸せな気持ちになりました」と、まずはお渡し会の感想も含めて現在の心境を明かした。

連載時の苦労は？

元々連載をしていたエッセイに加え、今回新たに作品を書き下ろしている本作。連載時の苦労について若月は「本当に自由に書かせていただいていて、最初にこの連載のお話を頂いた時も、『何を書いてもいいです。小説っぽくなってもいいですし、全然小説っぽくない詩のように、ただただ言葉を並べるだけでもなんでもいいので、若月さんの言葉を書いてください』と言っていただいてました。ずっとテーマも私が決めて、文章も短いのも長いのもたくさんあって、苦労した点で言うと、ずっと連載を続けていくと、その時の気持ちで書いてはいるんですけど、前回、ちょっとハッピーな文になったな、今回はちょっとハッピーすぎるな、次回はちょっとハッピーじゃなくて、悲しみに寄り添える文にした方がいいかなとか、そういうところが、難しくて。自分の気持ちの波に沿って書いていると、悲しい悲しい悲しい…になってしまったりとかっていう時もあったので、そこを考えて、どうやったらファンの皆さん・読んでくださる方が喜んでくれるものになるかなと考えるところが苦労はしたんですけど、逆にその苦労が楽しかったなと思っています」と、創作時を振り返った。

個性的なタイトル

また、ひときわ目を引くタイトルにも質問が及んだ。「このタイトルを決めた時が、ちょうど連載が始まる時で、私がアイドルを卒業するというタイミングだったので、次のステップに向かう…お芝居の道、その他モデル業をアイドルを卒業してからやらせていただいたので、いろんなところに初めて出ていくと時だったので、“履き慣れない靴”っていう新品の靴を履きつぶすまでのストーリーと一緒に私の気持ちを書いていけたらいいなと思って、このタイトルにさせていただきました」と、そのこだわりも明かした。

またフォトパートでのお気に入りカットについて「どれも思い出がたくさんありまして、“これ”って決めるのは難しいんですけど、今回の撮り下ろしのところなんですけど、このページの写真は、全部私に決めさせていただいていて、実はセルフィーで撮っているんですよね。カメラ自体はiPhoneとかではなく、ちゃんとした一眼なんですけど。手にリモコンを持っていまして、あんまり見えないんですけど(笑)。私が『今！』っていう時に自分で押して撮るっていう、あえてここはカメラマンさんを入れずに撮らせていただいています。そこも私が『セルフィーで撮ってみたいです』ということをお伝えさせていただいて撮りました」と、見開きページのキュートなカットを紹介していた。

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