2023-07-03 10:00

音楽プロデューサー田家大知、ゆるめるモ!最新アルバムに込めた想い

ゆるめるモ!音楽プロデュースを務める田家大知が「BUBKA8月号」に登場
ゆるめるモ!音楽プロデュースを務める田家大知が「BUBKA8月号」に登場
この記事の画像(7枚)

楽曲派という言葉が死語になる前に伝えることがある!ということで始まった当連載。今回はアイドルグループ・ゆるめるモ!の音楽プロデュースを務める田家大知が登場。苦節10年しぶとくアイドルシーンでサバイヴし続ける彼に、ゆるめるモ!の最新アルバム『GOLDEN YOU』に込めた想いを聞くとともに、なぜここまでアイドルプロデュースに携わり続けるのか、その信念に迫りました。

アイドル運営の動機

――ゆるめるモ!がメンバーを変えながら長く活動していて、しかもこうしてしっかりとリリースを続けていることが本当にすごいと思っています。

田家大知 ありがとうございます。このしぶとさと執念をみんなわかってよという感じなんですけど(笑)、なかなかそこまで興味を持ってもらえず。前のメンバーが抜けたら世間からの注目度が一段落して落ち着いて、「まだあったんだ!懐かしい!」みたいに言われたりもしてて。

――(笑)。田家さんのモチベーションはどんなところからきているのでしょうか。

田家大知 10周年を「10執念」といったりしてきたんですけど、本当に執念だけなんですよね。その源は何かというと……ゆるめるモ!って正直なところ経済的には色々と厳しくて、はっきり言って僕の年齢で打ち込むような仕事ではないんです。もし大きな会社に所属してたら「こんなの全然回ってないじゃん」って簡単に潰される規模のもので。だから何なのかと自分に問いかけた時に、理由は多分ふたつあって。ひとつは僕がゆるめるモ!を始めたきっかけである、ひとりでも多くの自殺者をなくすこと。辛いときは逃げてもいいんだよというメッセージを、僕なりに今の若い人へ伝える切り口があると確信しているんですね。世の中を見渡した時に、同じやり方でそのメッセージを送っている人がいないので、これは僕しか見えてない角度なんだなと思って。だからそこは勝手に使命感を持ってます。

――そこは初期の『逃げろ!!』から一貫してますよね。

田家大知 はい。曲のタイトルやテーマが思い浮かぶ時、検索してみるといつも誰も使ってないんですよ。カブる思考の人がいないので、それを見つけてしまったとなると、これは僕が世に出してあげないといけないという感覚で届け続けているのが一番大きいですね。もうひとつは完全に音楽です。僕は音楽が大好きなんですけど、人類と音楽の発展の歴史みたいなことも大好きなんです。パンクがあってニューウェーブがあって、日本に渡ってきてこんな変なバンドが生まれて、みたいな音楽史がすごく好きで。それでいて、僕はマニアックな音楽が好きでありながらJ-POPの面白さも全く同じものとして捉えているんですよね。両方の面白さを合わせて伝える人はアイドル業界を見渡してもいないし、バランスよく人類と音楽の奥深い共生関係みたいなものを伝えたい。だから僕はオマージュをいっぱいやってるんです。

――もうずっと過去の名作のジャケや曲をオマージュしてますもんね。

田家大知 たとえば洋楽をあまり聴いたことのないような若いファンの人たちにプライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』が面白いんだよと伝えて、100人中5人くらいでも興味を持ってくれたらやった意味があるなと思うんです。ただ、最終的な出口はポップミュージックにしたいので、ノイ!みたいな10分の曲をやってもサビはちゃんとキャッチーにしたりして。僕は過去の名盤に救われて生かされてきたから、僕が洋楽のマニアックな盤にスポットを当てないと日本でこれに注目する人が絶滅してしまうんじゃないかなと。音楽史のためにやらねばという感じです。これも使命感ですね。何なんだろうこの情熱というか狂気はと思います(笑)。

――まだまだ続くインタビューの続きは発売中の「BUBKA8月号」で!

取材・文/南波一海

田家大知=たけ・たいち|「音楽で君を守る」代表。アイドルグループ・ゆる
めるモ!の音楽プロデュースを務めるほか、さまざまなプロデュース、音楽制作に携わる。著書は『ゼロからでも始められるアイドル運営』『10年続くアイ
ドル運営術』(どちらもコアマガジン刊)。

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年7月号 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

Amazon Kindle
楽天Kobo
Apple Books
紀伊國屋Kinoppy
BOOK☆WALKER
honto
セブンネットショッピング
DMM
ebookjapan
ブックパス
Reader Store
COCORO BOOKS
コミックシーモア
ブックライブ
dブック
ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

HKT48田中美久表紙:BUBKA (ブブカ) 2023年 8月号
Amazonで購入
セブンネットショッピングで購入(田中美久ポストカード1枚付き(3種からランダム1枚)

HKT48田中美久表紙:BUBKA (ブブカ) 2023年 8月号

日向坂46松田好花表紙:BRODY (ブロディ) 2023年8月号
Amazonで購入
HMV&BOOKS onlineで購入(ポストカード特典・松田好花)
セブンネットショッピングで購入(ポストカード特典・平岡海月)

【日向坂46松田好花表紙:BRODY (ブロディ) 2023年8月号

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA 2024年11月号 BUBKA 2024年11月号増刊 BUBKA 2024年11月号
BUBKA 2024年11月号コラムパック DOLCE Vol.13 尊みを感じて桜井
新谷姫加 相楽伊織 いけちゃん

BUBKA RANKING5:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. プロ野球界において、「落合博満」こそ、最高のエンタメだ。〈ノーカット版〉
  3. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  4. 【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
  5. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  6. AKB48本田仁美がもたらす影響…圧倒的練習量から得たもの
  7. “天真爛漫なプリンセス”掛橋沙耶香さん、6年間本当にお疲れさまでした
  8. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  9. プロインタビュアー吉田豪が遭遇したすごい人・トンデモ展開【BUBKAアワード】
  10. 本田翼、他の追随を許さないMC力・コミュニケーション能力
  1. 新人グラビアアイドル浅倉れいか、彼氏との旅行中は「い~ぱっいドキドキすることしちゃおっか!」
  2. 志田音々3rd写真集発売決定!台湾&長崎ロケを敢行「なんと!! 2冊同時に発売させていただきます」
  3. 新人グラドル有川燈莉、自慢の豊満ボディーとキュート&セクシーのギャップで魅了
  4. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  5. 「なんてかわいいの!」櫻坂46中嶋優月と谷口愛季、キュートなダウン姿を披露!山﨑天はなかやまきんに君と夢の共演
  6. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  7. 東大卒のインテリグラドル東堂とも、業界屈指のスレンダーボディーと33歳の大人フェロモンにドキッ
  8. 乃木坂46「36thSGアンダーライブ」完遂!全国5都市を巡るZeppツアーに、座長の奥田いろは「何も後悔はありません」
  9. あふれる美ボディー夏来唯、アラサーグラドルが魅せる臨場感あるシーン
  10. グラビアアイドル桑島海空『週刊少年マガジン』再登場!ピュアな笑顔で魅了