乃木坂46齋藤飛鳥「『別に飛鳥に話しかけてもいいんだ!』って思ってくれたみたいで(笑)」【BUBKAアーカイブ】

「BUBKA2019年7月号」より乃木坂46・齋藤飛鳥
撮影/時永大吾

見て見ぬ振り

――飛鳥さんは4月15日のブログで今回のセンターに対する思いの丈をかなりストレートに綴っていました。どういった心境からあのブログの投稿に至ったのでしょう?

齋藤飛鳥 正直、最初は特にブログを書こうとは思っていなくて。もともとそういうのを書くタイプの人ではないし、センター発表の(『乃木坂工事中』の)オンエアの日もなにもしないで普通に見ているつもりでいたんですけど、いまの乃木坂46は変動が大きい時期だからファンの人たちも戸惑うだろうと思って。選抜発表を受けてすぐに応援しようという気持ちに切り替えられるだろうかって考えたらちょっと微妙だと思ったから、思い立って放送前に一気にあのブログを書きました。別に自分の気持ちを伝えたいというよりは、どうすればファンの人たちが戸惑うことなく新しい乃木坂46を、変化していく乃木坂46を受け入れてくれるだろうかを考えて書いた感じです。

――飛鳥さんは先日『アナザースカイ』に出演したとき「過去は本当は切り捨てていきたいタイプ」ということを話していましたが、でも今後のことを考えるとどうしたって過去の乃木坂46との戦いになっていくと思うんです。過去を振り返りたくない人がそれを背負うのはすごくきついことだと思うんですけど、そのあたりはどのように受け止めていますか?

齋藤飛鳥 うーん……本当の本当に正直なところではもちろん私だって過去の乃木坂46は好きだし、過去にすがりたくなる気持ちもすごくよくわかるんです。だから過去と比較されることに対してのしんどさや苦しさはものすごく感じてるけど、どうにか見て見ぬ振りをするしかないのかなって。

――なるほど。

齋藤飛鳥 そういうなかで「新しい乃木坂46」を打ち出すとき、別に私の他にも適任はいると思う。でも、いまのタイミングでのセンターは私なんだなと思って。センター発表のあとは号泣しながらスタッフさんのところに理由を聞きに行きました。そうしないと、とてもじゃないけど受け入れられないから。

――くだんのブログには、不意に与えられたポジションに怖くなった、みたいなことも書かれていました。単独のセンターはこれで3回目になりますが、それでも今回はいままでと別種の怖さがあったと。

齋藤飛鳥 うん、ありましたね。『裸足でSummer』のときも相当怖かったですけど、それとは種類がちょっと違っていて。でも怖さで言ったら今回のほうがぜんぜん大きいです。

――それはどういう類いの怖さなんでしょう?

齋藤飛鳥 簡単に言うと『裸足でSummer』は知らないことに対する怖さ、未体験のものに対する怖さだったんですけど、今回はいろいろと知ったうえでの怖さだからより濃いんですよ。乗り越えなくてはいけないものが見えているから余計に。

――『裸足でSummer』のときと比べると、これからやってくるであろう乃木坂46の未来の景色がまた違っていますからね。

齋藤飛鳥 未来に対する恐怖感ももちろんあるんですけど、でもそれを自分が背負わなくちゃいけないっていう意識はあまりないですね。それは昔から変わっていなくて、大所帯のグループだから誰がいなくなっても成立するだろうとはずっと思っていて。いまは卒業したメンバーのポジションにすっと私を入れてくれたりして、それはすごくありがたいことだしちゃんとしなくちゃと思ってやってますけど、でも別に私じゃなくてもぜんぜん成り立つし、違うメンバーのほうが良い結果につながる場合もあるだろうという意識があるので。だから自分が責任を負うことに対する怖さというよりは、グループが大きく揺れているいまの状況のなかで自分にできることはあまりないような気がして、そんなときにセンターを任されたことに対しての怖さですね。

――でもどうでしょう。飛鳥さんがメンバーと積極的にコミュニケーションを図ろうと意識し始めたことは、グループを良い方向に導くうえで飛鳥さんができる決して小さくない一歩になる気もします。

齋藤飛鳥 その行いが何につながっていくかはいまはわからないですけど、でも確かにコミュニケーション不足が原因でもうちょっとうまくできたことは過去に結構あったと思うから、そういう小さなことから改善していきたいとは思いました。

――そういった話を踏まえると、ブログで「私が(私たちが)どーんと構えていなくては」と書いていたのは自分に言い聞かせていたことでもありメンバーを鼓舞する意図もあったということでしょうか。

齋藤飛鳥 そうですね。グループの未来、自分たちの未来にいちばん不安を感じているのはやっぱり当人なわけじゃないですか。でもそれでファンの人たちと一緒になって怖いとか不安だとか言っていたら誰も応援してくれなくなってしまうと思うから。だったらもうこっちは「これがいまの乃木坂46です!」ってどんと構えていないと受け入れてもらえないというか、見てもらえないだろうなという思いはありました。

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