AKB48小栗有以、涙で言葉を詰まらせながらも「チーム8は私たちの青春そのものでした」
4月30日(日)、AKB48チーム8の活動休止前ラストコンサートとなる「AKB48チーム8春の総決算祭り9年間のキセキ昼の部」「AKB48チーム8春の総決算祭り9年間のキセキ夜の部」の2公演が開催された。
夜の部は、チーム8メンバー全員による『RIVER』で幕開け。岡部・小栗の「AKB~!」の掛け声に続いて全員で「チーム8」と叫ぶと、会場も大きくどよめいた。チーム8のオリジナル楽曲『制服の羽根』やチーム8ver.の『どうしても君が好きだ』など4曲でオープニングを飾ると、岡部は「ついにこの時が来ちゃいましたね…!チーム8活動休止前最後のコンサートです!チーム8らしさ全開でラストステージお届けしたいと思います!」と力強くあいさつした。
次のパートではユニット曲7曲を披露。坂口・坂川陽香・徳永羚海ら5名は『初恋ダッシュ』を披露し、岡部・小栗・清水麻璃亜は『抱きしめられたら』を妖艶な表情でパフォーマンス。「第5回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦ユニット戦」にチームで出場した小田・倉野尾・川原美咲は『君の名は希望』を歌唱し、美しいハーモニーで会場を魅了した。
続いて、チーム8メンバーが「ダンス選抜」「かわいい選抜」に分かれてパフォーマンスを披露。本田・倉野尾ら「ダンス選抜」は『Make noise』『Escape』を圧巻のダンスパフォーマンスで魅せ、岡部・小栗ら「かわいい選抜」は『今、Happy』『彼女になれますか?』を披露し、キュートな笑顔を会場中に届けた。
終盤には、チーム8メンバー(小栗有以)が初めてAKB48のシングル表題曲のセンターを務めた楽曲『Teacher Teacher』など4曲を披露。『だけど…』『GIVEMEFIVE!』は、本日AKB48を卒業する濵・平野ひかる、すでに卒業を発表している清水・服部有菜・藤園麗の5名を中心にパフォーマンス。パフォーマンスを振り返り、清水は「こんな大きな会場で、卒業予定の5名で歌うことができて幸せです!卒業後もみんなで前を向いて、今まで通り仲間と一緒に前に進んで行けたらと思っています!」と真っすぐなまなざしで語った。
本編もラストスパートに入り、数々の地方イベントで披露してきたという『ラブラドール・レトリバー』やチーム8のオリジナル楽曲『夢へのルート』など思い入れの強い5曲を全員でパフォーマンス。最後はチーム8の最新曲で、チーム8オリジナル楽曲全16曲の振付が入っているという『サヨナラじゃない』を披露し、本編を全力で駆け抜けた。
盛大な「チーム8」コールが鳴り響く中、ついにアンコールがスタート。『スクラップ&ビルド』『永遠より続くように』『青空のそばにいて』を会場を歩き回りながらパフォーマンスし、髙橋彩音のピアノに合わせて『一生の間に何人と出逢えるのだろう』を心を込めて全員で歌唱。歌い終えたメンバーがステージの中央に集まり抱き合うシーンはチーム8の絆の強さを示していた。
エンディングでは、6月10日にCSテレ朝チャンネル1にてチーム8最後のドキュメンタリー「AKB48 Team8 9年間のキセキ」が放送されることを発表。岡部は「チーム8をずっと追いかけてくれた高橋栄樹監督が今回つくってくださいました!放送楽しみに待っててくださーい!」と笑顔で呼び掛けた。
チーム8ラストコンサート2公演のフィナーレを飾ったのは、チーム8の代表曲『47の素敵な街へ』。メンバー全員の魂を込めたパフォーマンスにファンもこの日一番のコールで応え、会場が一つに。
全てのパフォーマンスを終えると、小栗は「チーム8は“9年間のキセキ”というコンサートタイトルの通り、9年間みんなで活動してきました。楽しいこととか、うれしいこととか、悔しいこととか、苦しいこととか全部チーム8メンバーはみんなで共有してきました。最初はAKB48の中で、なかなかチーム8のことを認めていただけなくて、スタッフの皆さんとメンバーとたくさんもがいてきました。でも今はこうして、こんなに大きな会場でたくさんのファンの方に観ていただけて…チーム8が大きくなれたのも、初期の頃から携わってくださったスタッフの皆さん、そしてチーム8のことを好きになってくださったファンの皆さんのおかげだと思っています!本当にありがとうございました!チーム8が休止になって、AKB48自体もチームはバラバラになってしまうんですけど、みんなの心が一つになるきっかけのひとつだと思っています。一人一人が48グループを盛り上げようという気持ちで、これから前に向かって突き進んでいけたらいいなと思います。チーム8は私たちの青春そのものでした。私たちはチーム8のことが大好きです!」と涙で言葉を詰まらせながらも、チーム8、そしてファンへの愛をしっかりと伝えた。
会場全体が感動的なムードに包まれる中、ここで総合プロデューサーの秋元康氏からの手紙のサプライズも。本田が代読した手紙には「チーム8は、君たちメンバーの中で、応援してくれたファンのみんなの中で、支えてくれたスタッフの中で、もちろん、僕の中でも生き続けるからです。だから、さよならの代わりにこの言葉を送ります。『ありがとう。また、会いましょう』」という言葉が。愛情あふれるメッセージを受けとった本田は「先生が言ってくださったように、解散という言葉は使わず、またみんなで会える日を楽しみに私たちも精いっぱい頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!」と前を向いた。
最後は全員で「9年間ありがとうございました!」と感謝を叫び、温かい拍手と「ありがとう」の声が降り注ぐ中で9年間のチーム8の歴史に幕を下ろした。
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