AKB48“チーム制休⽌”を発表、正規メンバーと研究生の新体制に

「AKB48春コンサート2023~好きだ!と叫ぼう~」より
ⒸAKB48
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4月29日(土)、神奈川・ぴあアリーナMMにて、AKB48の2023年初となるコンサート「AKB48春コンサート2023~好きだ!と叫ぼう~」が開催された。

本公演では、約3年ぶりにコンサートでの声出しを解禁。先日お披露目したばかりの18期研究生のコンサートデビューや、4月26日(水)に発売したばかりの61stシングル表題曲『どうしても君が好きだ』他シングル収録曲4曲のコンサート初披露、そして、日本テレビの新番組「OUT OF 48」のオーディション課題曲披露など、新たなAKB48の姿を示したコンサートとなった。

1日目となる「AKB48春コンサート2023~好きだ!と叫ぼう~」は、本田仁美の「皆さん! 声出す準備できてますか~? 叫べ~!!」の掛け声でスタート。大声援が鳴り響く中、選抜メンバー16人が『大声ダイヤモンド』をパフォーマンス。『フライングゲット』『ポニーテールとシュシュ』『久しぶりのリップグロス』などアップテンポなナンバー6曲を続けて披露し、オープニングから早くも会場は熱気に満ち溢れた。

冒頭のMCでは、向井地美音が「AKB48としては3年ぶりの声出し解禁コンサート、皆さん盛り上がってますか~?」とファンを煽り、本田仁美は「こうして大きな会場で皆さんから声援をいただくことができて本当にうれしいです!」と喜びを語った。

続くパートでは、メンバーが期別に10曲を披露。現役メンバーの中で唯一の第3期生である柏木由紀はソロで『夜風の仕業』を気持ちを込めて歌い上げ、村山彩希ら第13期生5人は『孤独なランナー』を力強くパフォーマンス。本田・小栗有以・倉野尾成美など初代チーム8メンバーを中心とした18人は『蜂の巣ダンス』をキレのあるダンスで魅せ、山内瑞葵ら第16期生10人は16期生のオリジナル楽曲『抱きつこうか?』を仲むつまじい雰囲気で歌唱した。

17期研究生10人も17期研究生のオリジナル楽曲『WonderfulLove』をキラキラの笑顔で披露し、同期ならではの息の合ったパフォーマンスを繰り広げた。また、紙吹雪やフラッグパフォーマンス、巨大な人型バルーンなど楽曲ごとに変わる演出がステージを彩り、会場も大きな盛り上がりを見せた。

さらに、4月9日にお披露目したばかりの18期研究生もステージに登場。お披露目でも鮮烈な印象を残した『言い訳Maybe』を元気いっぱいにパフォーマンス。コンサート初出演とは思えないほど堂々としたパフォーマンスでそのポテンシャルの高さを印象づけた。

続いて、4月26日に発売したばかりの61stシングル『どうしても君が好きだ』に収録されている研究生楽曲『あの夏の防波堤』を17期と18期の18人で初披露。爽やかな笑顔を会場中に届けながらパフォーマンスし、AKB48に新たな風を吹き込んだ。

18期研究生の新井彩永は「18期研究生にとっては今日が初めてのコンサートだったので、すごく緊張してたんですけど、歴史のある(『言い訳Maybe』の)衣装を着れて、皆さんの声を聞きながらパフォーマンスすることができて、とても楽しくて幸せです!」とコメント。小栗は「17期生も18期生も、これからのAKB48を引っ張っていく存在になると思います!皆さん引き続き応援よろしくお願いします!」と呼び掛けた。

中盤には『LOVE修行』など3曲をメンバーがステージを降り、ファンの目の前でパフォーマンス。コロナ禍では実現できなかったサプライズ演出にファンからは一際大きな歓声が上がり、会場中に笑顔があふれた。

続いて61stシングル収録のお料理選抜楽曲『寝たふり』とAKB48 SURREALの楽曲『Wonderland』をコンサート初披露。ここで、4月20日からスタートした日本テレビの新番組「OUT OF 48」の企画コーナーへ。AKB48メンバーと一般参加者が競い、新たなグループを結成するオーディション番組「OUT OF 48」。このオーディションの課題曲である『Your Super Girl』を、ダンス審査を通過したAKB48現役メンバー25人と一般参加者23人の総勢48人でパフォーマンス。自己紹介の場面では「AKB48の皆さんには負けません!」と宣言する一般参加者に会場が大きくどよめく一幕も。

コンサートもいよいよラストスパート。終盤には『元カレです』『Everyday、カチューシャ』など6曲を立て続けにパフォーマンスし、最後は18期研究生も含めた総勢79人で『根も葉もRumor』を披露。大迫力の“どえらいダンス”に、会場のボルテージも最高潮に。

アンコールが開けると、新曲『どうしても君が好きだ』をフルサイズでコンサート初披露。選抜メンバー16人が一糸乱れぬ“印結びダンス”、そして目まぐるしく展開する高難度のフォーメーションダンスで魅せた。さらに61stシングル収録のUniverse Girls楽曲『DaReDa』を初披露。『10年桜』ではすべてを出しきる全力パフォーマンスを届け、会場を一つにした。

61stシングルで初選抜入りした山﨑空は「こんなに広い会場で、初めて選抜として立たせていただけて本当にうれしいです!」と話し、平田侑希は「一生の思い出になりました!」と笑顔を見せた。柏木は「やっぱり皆さんの声があってのコンサートだなと思ったし、皆さんの声援をステージの上で聞いて、“あ、この一瞬のためにAKB48やってるな”と思うくらい、こんなに温かくて優しくて熱い皆さんがいてくれたことが良かったなと改めて思いました。本当にありがとうございました!」と喜びをかみ締めながら感謝を伝えた。

このままコンサートはエンディングに向かうかと思いきや、スクリーンに「お知らせ」の文字が。コロナ禍で8人に制限していたAKB48劇場公演の出演人数を、今年の秋から16人に戻すことが発表され、現行のチーム制・キャプテン制を休止して正規メンバーと研究生の新体制に移行するというサプライズ発表も。さらにチーム制休止に伴い2023年8月4日~6日にKT Zepp Yokohamaにて現チームファイナルコンサートを開催することが発表されると、メンバー・ファンから「えー!」「どういうこと!?」と驚きの声が上がり、チームKキャプテンの田口愛佳など涙を流すメンバーの姿も。会場全体が騒然となる中、向井地は「私もキャプテンとしてやらせてもらってますし、まなか(田口)、なるちゃん(倉野尾成美)、なーみん(浅井七海)が一生懸命引っ張ってきてくれて、やっと初日(公演)から1年がたってチームがまとまり出して、各チームの色が出てきたタイミングで…今のチームが好きだと言ってくださるファンの方も増えてきたという実感があるので、休止というのはすごく…寂しいとしか言いようがないんですけれども…」と戸惑いを隠せない様子で言葉を紡ぎながらも「チームごとの絆はこの1年ですごく深められたと思うので、これからはみんなが一致団結してAKB48全体を盛り上げるタイミングなんじゃないかなと思います。あと3カ月くらいですが、今のチームでできる限り精いっぱい思い出をつくって最後締めくくれたらいいなと思います! まあ、休止なので! 解散とは言われてないので…! いつかまた集まる可能性もあるので、ぜひこれからもAKB48の応援をよろしくお願いします!」と決意を語った。

最後は全員で『オネストマン』を披露。この日1番の歓声に包まれ、最高の盛り上がりを迎えたままコンサートは幕を閉じた。なお、チーム制・キャプテン制の休止に伴い、今後の劇場公演は同世代や同期の組み合わせなど、多様な編成にリニューアルしていく予定。

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