2023侍JAPANを大いに語る!!【完全版】

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WBC開幕前に必読!
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最大級の期待感に満ちたWBCに向けておなじみのメンバーが語り尽くしたBUBKA4月号掲載の座談会。WEB版では誌面掲載にあたって惜しくもカットされた未公開分を含む完全版をお届けしよう。

「大谷翔平参戦」に
ヌートバー選出

──この時期は例年ならジャイアンツファン視点で球春到来座談会を行っているのですが、今年は特別編です。3月8日から始まる第5回WBCについて皆さんに語って頂きたいと思います。すでに多くの話題がスポーツ紙を賑わせていますが、皆さんはどのようなテンションで開幕を待っているのでしょうか?

中溝 康隆 去年の秋にオリックスのファンクラブ先行でなんとなく1枚チケットを買っておいたんですよ。その後、年末ぐらいに伊賀さんから「WBCどうします?」って聞かれて、「あー、いいっすね。行きましょうか?」ってチケットを見てもらったら「全部売り切れてますよ」「マジっすか!?」って。強化試合とか壮行試合まで全部売り切れたんですよ。要はみんな大谷翔平を見たいんだなって。本当にイチロー以来の「外タレ凱旋」という空気。大スターがいるのは、対世間という意味では本当に強いんだなと、あらためて大谷翔平のすごさを感じています。

伊賀 大介 今、チケットが40万円ぐらいで売られてるんですよ。大谷が出なかったらここまでなってないっすよね。まあ、全盛期の武藤敬司が帰ってくるみたいな感じですからね。

中溝 康隆 こないだ俺、グレート・ムタと中邑真輔を見た時に、中邑のやり方ってメジャーリーガーっぽいなというか、新日の時よりも結構商品価値上がったじゃんみたいな。だから、なんで引退試合が内藤哲也だ! っていうね。

伊賀 大介 とある筋から聞いたんすけど、やっぱり新日を絡ませないと切符が売れないから、そう考えてわりと試合を作れるやつっていうと、もう内藤しかいないって言ってましたね。

中溝 康隆 船木(誠勝)のインタビューを読んだんですけど、「もう武藤さんは足が動かないから、こっちの手を引っ張って相手の体を寄せようとする」って言っていました。武藤もギリギリなんだなぁ……。

──「武藤もギリギリ」って、完全にプロレスの話になってますよ(笑)。

伊賀 大介 話を戻すと、ここまで盛り上がっているのは、栗山(英樹・監督)がすごいってことなんじゃないですかね。栗山じゃないと大谷も出てないでしょ。

中溝 康隆 ネゴシエーターぶりがやばいですね。

生田 登 ここまでの盛り上がりは栗山監督に尽きますよ。今までの過去の代表監督っていうのは、みんな名選手なんですよ。06年の王貞治、09年の原辰徳と来て、13年の山本浩二の時に、ある関係者が「山本浩二さんでいいのか?」っていう話をしたわけですよ。山本浩二さんクラスの選手、ミスター赤ヘル、球界を代表するスラッガーでも「王さんに比べると劣るんじゃないか?」ってことですよね。オリンピックに関しても、北京の時の星野仙一は、アテネ五輪の長嶋ジャパンの後だったから「え~?」みたいな空気でした。そのクラスですらそんな扱いなのに、栗山英樹のプロ野球選手としての実績を考えるとものすごい出世じゃないですか。しかも、大谷・ダルビッシュを呼んできて舞台を整えた。そして、(クレイトン・)カーショーや(マイク・)トラウトがいるアメリカと戦う。これはもう、大変なことになるんじゃないかなと思いますよ。

中溝 康隆 おそらく今回の大会は、後に「大谷がいた大会」って語られるでしょうね。そう考えると、前回大会は巨人ファンだからアメリカ戦で菅野(智之)が頑張ってたのは覚えているけど、他の球団のファンは誰も覚えてないでしょう。

生田 登 13・17年大会は、06年の王貞治対ボブ・デービッドソンとか、09年のイチロー対韓国とか、象徴的なアイコンが不在でしたよね。デービッドソンみたいなヒールが出てきて、それに世界の王が「それはないよ!」って言うところで、一気に反米感情が高まり国民的行事になった。

伊賀 大介 途中から超盛り上がりましたよね。

生田 登 そうそう。最初は「WBCって何?」みたいな感じでしたから。

中溝 康隆 俺、06年の時に中国戦を東京ドームへ観に行ったんですけど、観客が1万6000人ぐらいで。イチローがいるのにこれ大丈夫なのかな?って思ってたら、負けることによってどんどんテンションが上がっていくっていう。

──06・09年ともに韓国に2回ずつ敗戦しています。

伊賀 大介 いま考えてみても、なんで韓国と3回もやってるんだみたいな、よくわかんないずんどこルールなのに、マウンドに韓国の国旗を立てられてからすごい盛り上がった。ああいうのはわかりやすいっすよね。

中溝 康隆 イチローが対韓国の前フリを作ったんですよね。06年はベンチで「F〇CK!」と叫んだり、09年は「向こう30年は手をだせないというような勝ち方をしたい」っていう発言をしたり。

伊賀 大介 負けた後に「僕の野球人生の中で一番の屈辱」なんて発言もあった。そのイチローに決勝のいちばん大事な場面で打席が回ってくるって、すごすぎますよ。

──韓国戦がキラーコンテンツ化したのは、WBCを盛り上げた大きな要因でしたね。

伊賀 大介 それにしても、「大谷翔平参戦」って誰がこの道筋をデザインしてたのか気になりますね。大谷なんて、松たか子の演劇みたいな感じで2、3年後をバミっとかないといけないはずじゃないすか(笑)。

生田 登 ハハハハ! 

伊賀 大介 急に「来年出れます?」ってなんないじゃないすか。とんでもない金が動くし。誰がその絵を描いて、監督を栗山にしたかっていうのが気になります。

中溝 康隆 新日でいう新間寿みたいな役割の人がいるんでしょうね。

伊賀 大介 ヌートバーを呼んだのも含めて、その座組みを考えたやつがすげえなって。

中溝 康隆 ちなみにヌートバー選出はどう思ったんですか? 俺はNPBってやっぱりなめられてるんだなって、ちょっと思っちゃった。だって塩見(泰隆)や近本(光司)もいるじゃないですか。でも、ヌートバーの成績で問答無用のレギュラーとして起用するっていうのは……。結局はメジャーリーグを世界に広めるための大会なのかなって思っちゃいますね。今回の大谷に対するメジャーの気持ち悪いぐらいの協力具合も、なんとなくアメリカの思うようになってる気がしちゃうんですよ。

伊賀 大介 俺はヌートバーが活躍して、年末あたりにカップ麺のCMに出てる感じがするんで、良いと思いますけどね。

生田 登 激めんに出ちゃうんだ(笑)。ピート・ローズ。

伊賀 大介 そうそう。アルシンド的な人気になりそう。

中溝 康隆 なるほど(笑)。

伊賀 大介 一番面白いのは、ヌートバーが予選で打てなくて「ダメじゃん、ヌートバー」ってなってから、準決勝ぐらいで涙のサヨナラ打って、「青い目のサムライ」的な存在になるパターン。

生田 登 ヌートバーがブレーキになるっていう溜めはあっていいですね。

伊賀 大介 センターで落球しちゃったりね。で、活躍して栗山がヌートバーの肩をガシッって抱く。そんなヌートバーフィーバーはありそうな気がしてます。

生田 登 ヌートバーがずるいのは、06年の日米高校親善野球でアメリカに来た佑ちゃん(斎藤佑樹)、マー君(田中将大)と触れ合ってるっていうとこですよね。ああいうアングルなんてさ、考えられないじゃないですか。そこでもらったジャパンの帽子を「僕のヒーローなんだ」ってずっと大事にしていたあの子供が侍ジャパンになって日の丸をつける。もう奇跡が宿りすぎてる。

中溝 康隆 それこそ武藤の引退試合の内藤みたいなもんですよね(笑)。

伊賀 大介 そうっすね(笑)。

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