紅白歌合戦からバラエティーまで…内田名人が振り返る年末年始テレビ番組
『紅白』視聴率が歴代ワースト2位を記録、格闘技特番が地上波から消滅、加えて古参ユーチューバーの苦境や引退……。景気のよろしくないニュースが報じられた映像コンテンツシーンですが、永遠のテレビっ子である内田名人にはどう映っていたのか? では、年末年始番組を巻き戻し!
お正月は“駄番組”で!
――明けましておめでとうございます! 編集部のジャパンです。今年も年末年始番組を内田名人に振り返っていただきます。
内田名人 毎年、思うんですが……僕、「そんなのいつ放送してたんだ?」といった本当にスキマな番組しか観ていないんですけど大丈夫ですかね?
――それでいいんですよ。ウチは他の雑誌では取り上げない番組がほしいので。
内田名人 例えば、今年なら『ギャル&ピース!~ギャルが過酷ロケしたら神展開SP~』(1月8日/フジテレビ)といった番組になりますけど。
――それが面白かったわけですね?
内田名人 ふざけないでくださいよ! 面白いわけないじゃないですか! これはギャルの山場のないダラダラとしたロケを“盛り上がっている風”に編集しているところを楽しむ番組なんですよ。あと「スマホなしで渋谷まで帰れるのか検証」などギャルを常人扱いしていない企画とかね。そんな感じで僕の好物は、メインになれる人気番組ではないけれど駄菓子のような味わいのある番組なんです。
――それが名人が言うところの“駄番組”。とはいえ、あの白組・紅組で競う歌手の祭典とかもちゃんとチェックはしているんですよね。
内田名人 あー、白組が圧勝でしたね。負けた赤組は司会から「総合的にバカでした」なんて言われちゃって。
――大泉洋さんと橋本環奈さん、そんなこと言ってましたっけ?
内田名人 なに言ってるんですか、『アイドル運動会』(1月8日/MX)の司会はゆってぃと池谷幸雄じゃないですか! FES☆TIVE、煌めき☆アンフォレントといった今をときめきたい地下アイドルたちが、千葉県にあるどこぞの校庭で曇天模様のなか大玉ころがしとかをしてましたよ。
――僕が言ってるのは『第73回NHK紅白歌合戦』(2022年12月31日/NHK総合)ですよ! でもその『紅白』、視聴率が歴代ワースト2位を記録したそうで。Ado、Vaundyなど「若者向けシフトの出演者に高齢者は置き去り」なんてネット記事に書かれていましたね。
内田名人 いや、現場はおじさんが多いですよ。視聴率は……26時30分というド深夜からの放送なので仕方ないでしょう!
――それは『アイドル運動会』でしょ! それにしても「お正月だなあ」と感じる恒例番組も駅伝中継くらいになりました。
内田名人 監督の引退が話題になりましたね。森脇監督、続けてほしいなあ……。
――優勝した駒大の大八木監督じゃなくて? それ、どこの大学ですか?
内田名人 『芸能人対抗駅伝』(1月3日/テレビ東京)で「今年ビリだったら引退する」と悲壮の決意で挑んだ森脇健児チームのことですよ! 駄番組愛好家の駅伝といえばコチラですから! 結局、森脇チームはビリだったんです。来年どうなるのかなあ……。あと、出川哲朗チームとさまぁ~ずチームが対決する『新春!芸能界オールスター草野球2023』(1月3日/テレ東)も新年恒例ですからね。午後帯だから気づかれにくいんですけど。
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内田名人|1974年生のライター、国際テレビ道連盟員。著書にファミコン漫画研究本『超ファミ漫』(太田出版)。地元・山梨のラジオにも出演中。
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