プロインタビュアー吉田豪が遭遇したすごい人・トンデモ展開【BUBKAアワード】
今年もやってきました、BUBKA アワード! 編集部の独断と偏見で、2022 年に活躍した著名人にインタビューを行うこの企画。プロインタビュアー吉田豪が、インタビュー現場、番組、配信、イベントで遭遇したすごい人、トンデモ展開を語る。
まさかこんな日が来るとは
今年はまず、横浜銀蝿の翔さんとの番組(『翔くん 豪ちゃん 翔和へGO!』)が始まるっていう出来事が大きかった。3月にインタビューした時に、ボクが翔さんの80年代末~90年代頭にかけてのバラエティ能力の高さを絶賛したら、「ええっ、そうなの!? そういうことは自分ではわからないからさ! Johnny(横浜銀蝿の元ギタリストでキングレコード上席執行役員)に頼んで番組を作ってもらおうかな」って急にスイッチが入って。「そしたらゲストで来てよ!」とは言われてはいたんだけど、本当に実現して。
ゲストどころかレギュラーになり、急に横浜銀蝿の中枢に入るという謎展開に発展! 番組収録は6月ぐらいに始まって、暑い中で革ジャンを着て渋谷の駅周辺を練り歩く姿を望遠で撮るっていうOP映像の撮影があったんですよ。それぞれ名前の書かれた立て看板を掲げて歩く演出で、吉田豪が「吉田豪」の看板を持って渋谷を徘徊してるのをカメラがすごい引きで撮影してたから、客観的に見たらボクがただ自己紹介をしてるだけだったので、すぐにTwitterで拡散されてましたね。番組の枠を取ってきたJohnnyさんも、プロデューサーで普通に偉い人なんだけど、現場ではキュー出しをするし、それこそさっきの看板とかボクの服とかを持っててくれたりして、銀蝿好きとしては申し訳なさすぎるけど、まさかこんな日が来るとは、と思いました。
で、その番組に華原朋美がゲストで来るということになり、ボクが他の仕事と絶妙に被ってたから、朋ちゃんに1時間ほど前倒しで来てもらえるように頼んでたんだけど、なかなか来なかった。なんでかと思ったら、朋ちゃんが事前にYouTubeで銀蝿の動画とかを観てスイッチが入ったらしく、「私もこれに合わせないと!」となり、当日のスタイリングを無視して自分でセーラー服を調達したという。それを着たコスプレ状態で収録現場に向かっている途中、渋谷の路上で写真を撮ったりで盛り上がってオンタイムで到着になったんですよね。そしたら、着くなりトロンとした目で翔さんを見つめて「かっこいいぃ~……」って、完全に女になってた(笑)。
「あの、ハグしていいですか?」「あぁ、ヒゲ触っていいですか?」って言って実際に実行したりで、あの翔さんが完全に引いてたという。ちょうど旦那さんとの不仲説もあったから「いろいろ噂も流れてる最中だし、さすがにスリリングですよ!」って言ったら、「えっ、旦那そこにいますよ」って。マネージャーだから普通に現場に来ていて。旦那の目の前でそんなことするなんて一種のプレイなのかなとは思ってたんですよ。そしたら、朋ちゃんが「今日はせっかく渋谷に来たから、帰りにニンニクたっぷり入れたラーメンでも食べて帰ろうかと思ったけど、『そんなのいいから、今日はこの格好で帰るぞ!』って言われた」って。やっぱり、壮大なプレイでした(笑)。
――記事の続きは発売中の「BUBKA2月号」で
吉田豪=よしだ・ごう|1970年生まれ。本誌でもおなじみのプロインタビュアー/プロ書評家/コラムニスト。2021年は『豪の部屋の本』、「証言モーヲタ~彼らが熱く狂った時代~」(ともに白夜書房刊)などを刊行。毎週火曜日にSHOWROOMにて『豪の部屋』を配信中。
【BUBKA(ブブカ) コラムパック 2023年2月号 [雑誌] Kindle版】
▼Amazonで購入
▼ 楽天Kobo
▼ honto
▼ DMM
▼ ブックパス
▼ コミックシーモア
▼ ブックライブ
▼ dブック
▼ ヨドバシ.com
その他、電子書籍サイトにて配信!