2022-12-03 11:00

私立恵比寿中学・柏木ひなた、卒業直前インタビュー「エビ中は私にとって光です」

「BUBKA1月号」に登場する私立恵比寿中学・柏木ひなた
「BUBKA1月号」に登場する私立恵比寿中学・柏木ひなた
撮影/田中健児

12月16日をもって私立恵比寿中学を卒業する柏木ひなた。卒業発表からら約8カ月。数々のライブや仲間とのかけがえのない時間を過ごした今、彼女はなにを思うのだろう。その時を迎える前に、知っておきたい。

子分たちに救われた

――今号の発売日から16日後に、12年間在籍した私立恵比寿中学を卒業します。

柏木ひなた 卒業までの期間がメジャーデビュー10周年と被っていたので、いつも以上にライブがたくさんできたことがすごくうれしかったです。私は、どの活動よりもライブが一番大好きな人間なので。寂しさはあるけど、最後は笑顔で終わりたいなと思って今までやってきて、卒業発表から今日まで、すごく濃い時間を過ごさせていただいているなと思っています。

――今回は「エビ中の柏木ひなた」への最後の取材になりますが、撮影で着ていたのは『ちゅうおん2022』の衣装でした。

柏木ひなた 自分で選びました。私、本当に『ちゅうおん』を365日24時間営業でやりたいぐらい、『ちゅうおん』が好きすぎるんです(笑)。『ちゅうおん』の雰囲気がすごく好きで、「音楽ってこんなに楽しいんだ!」って思えたきっかけの一つでもあるので。

――『ちゅうおん』は毎秋恒例の野外ライブで、生バンドをバックにダンスなしで歌を聴かせる内容ですよね。

柏木ひなた バンドさんと一緒にやることがそんなにたくさんないし、同じエビ中の曲でもいろんなアレンジがあって、秋の野外といういつもと違う雰囲気で歌えたのは『ちゅうおん』ならではだったなって。エビ中にとっては、大きいライブだなと思います。

――12月16日の卒業ライブが迫っていますが、今はどんな心境ですか?

柏木ひなた 寂しい気持ちはあるんですよ。何かが終わったあとに、「え!これ、ひなたは最後だったじゃん!」とか言われたりするから。でも、私もみんなもいつも通りに過ごしてるから、あんまり実感はない。今は、ライブは楽しみだけど、卒業することに関してはめっちゃ楽しみっていうわけではないかな。けど、自分で決めたことなので、きっちりちゃんとライブをして、まぁ泣くだろうけど(笑)、笑顔で終われたらいいなと思ってるって感じ。

――にしても、柏木ひなたがいないエビ中がまだ想像できないですね。

柏木ひなた 私に限らず、誰かが卒業すればグループは変わるし、誰かが加入しても変わっていくし。私が卒業したあとのメンバー構成は、20代と10代が5人ずつか。エビ中は常に新しくなっていくグループだし、私が卒業したあとにみんながどんな化学反応を起こすのか、今はすっごい楽しみ。その中で、私はココユノノカ(桜木心菜&小久保柚乃&風見和香)にエビ中を変えてもらいたいっていう気持ちがある。

――最後の教え子ですもんね。

柏木ひなた かほりこ(小林歌穂&中山莉子)も教えたけど、あのときの私は10代で2人とも1歳しか違わなかった。でも、ココユノノカは自分が20歳を過ぎて、エビ中で10年以上活動してきた時期に教えたから、またちょっと違う思いがある。ココユノノカはコロナ禍で入ってきて、お披露目ライブが中止になったりとか、できないことが山ほどあって、逆にこれやれあれやれって急に言われたり、けっこう振り回されてると思うんですよ。でも、だからこそ3人には想像以上の力がついている。それを、この間の『(10131415)~BOSSと子分たち~』(’22年11月12日に立川ステージガーデンで開催された、柏木プロデュース公演。柏木と桜木、小久保、風見の4人が出演した)で、私はすごく感じたんです。この3人だったらどの方向にも行けるし、3人ともタイプがバラバラだからいろんな意見やアイデアが出ると思うし、どんどん前に出て、私立恵比寿中学というグループを大きく変えてくれたらうれしいなって私は思う。もちろん、20代のメンバーも新しく変わっていくエビ中で自分たちをどう表現していくのか楽しみだし、えまゆな(’22年10月1日に加入した、桜井えまと仲村悠菜)はまだわからないことばかりだと思うけど、お姉さんたちにいっぱい教えてもらって楽しくやってもらいたい。最初は、怒られることもめっちゃ多いと思うけど(笑)、だんだんわかってきたら、今のココユノノカみたいに伸び伸びやってほしいなとも思っています。

――『BOSSと子分たち』では、柏木さんもすごく楽しそうでした。

柏木ひなた 楽しかった!私はできるお姉さんたちに必死に食らいついていってるココユノノカも好きだし、その必死さが今の3人の武器だと思うけど、あの日は自由に伸び伸びやってくれって言って。その結果、リハは本当にボロボロだったけど(笑)、本番では3人もスイッチを入れてくれて、楽しくていいライブになったと思う。

――あの日のステージでの柏木さんの笑顔を見て、「あー、昔はこんな感じで無邪気に笑ってたなー」って思いました。

柏木ひなた それ、すごいよく言われる。私は無理して大人になったパターンの人間だけど、あーもともとこうだったなーって、子どものころの自分を思い出させてくれたのはあの3人だったかもしれない。

――そう考えると、教え子で子分ではあるけど、先生でありBOSSと呼ばれる柏木さんがあの3人に救われた部分は、きっとあるんだろうなと思います。

柏木ひなた ある。全然ある。やっぱり、6人時代はいろんな意味で一番大変だった時期で……正直ちょっと重たい空気があったり、楽曲もどんどんアーティスト寄りになってアイドルっぽさが薄れていたところもあって。でも、3人が入ってきてからだいぶ雰囲気が変わったし、アイドルっぽさも増したと思う。そういう部分で救われたところがありますね。

――インタビューの続きは発売中の「BUBKA1月号」で!

取材・文/大久保和則

柏木ひなた=かしわぎ・ひなた|1999年3月29日生まれ、千葉県出身。出席番号10番。Originalな歌声で街中にキラーチューンを届ける、エビ中の永遠の歌姫。昨日とは違う日々が始まったとしても、君が笑えば空はまた輝き、僕たちを「ひなた」の方角へ導いてくれるだろう。愛称は「ひなた」

「BUBKA」2023年1月号の表紙を飾る櫻坂46

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