乃木坂46阪口珠美、この場所だから出会えた新しい自分…選抜復帰を果たし、見えてきた世界
「樋口さんの『見せない努力』が好きだから、私もそうしようと決めたんです」。前号で自身が信じる美学をこう語ってくれた阪口珠美。その信念を貫き勝ち取った、3年半、8作ぶりの選抜復帰。BUBKAは、今この瞬間の彼女の思いをどうしても知りたかった。 選抜入りしたことで見えてきた世界、そして偉大な先輩たちの卒業により変革の時を迎えるグループの未来について話を聞いた。
私の財産
――先月号のグラビア、反響はどうでしたか?
阪口珠美 とってもありました!ミーグリ(オンラインミート&グリート)では全員が「このページがいい」「これが好き」って感想を言うくらい(笑)。皆さん、はがきも書いてくださって。
――前号で取材した時点で選抜発表は……。
阪口珠美 まだです。少し経ってから発表がありました。そろそろかなと覚悟しながら生きていました。
――覚悟というと?
阪口珠美 選抜発表では毎回落ち込んでしまうので、どうやって自分の気持ちを上げようかな、何を食べようかな……って考えていました。もちろん毎回選ばれたいと思っているけど、「きっとダメだろうな……」の気持ちが7割くらいあるので。
――名前を呼ばれた瞬間の気持ちは?
阪口珠美 「記憶ってこんなに飛ぶんだ」っていうくらい、夢の中にいるような気持ちでした。「あれ?本当に名前呼ばれたのかな」「サカグチタマミって私の名前だっけ?」っていう。返事をしたかどうかも覚えていないです。
――初選抜の『SingOut!』の時もそんな感じでしたか?
阪口珠美 あの時も記憶は飛びかけたけど、驚きと喜びが強くて、ポジティブさがありました。それに比べると、今回は予想外すぎました。
――真っ先に連絡をしたのは誰ですか?
阪口珠美 たくさん連絡したい人はいたけど、ひなちま(樋口日奈)さんです。勝手に手が動いていました(笑)。「お忙しいなか、申し訳ないんですけど……」と連絡したら、大興奮で返事をいただきました。ひなちまさんって冷静な方ですけど、ハイテンションのお返事がありました。
――同期の反応はいかがでしたか?
阪口珠美 発表が終わって、3期生の楽屋に戻ったら、扉を開けた瞬間、みんなが「おめでとう!」って拍手してくれました。発表直後だから、それぞれの思いがあるはずなのに。でも、拍手で迎えてくれて、「なんて心がいい子たちなんだ!」って。やっぱり3期生最高だなって思いました。
――3期生が6人いる選抜に入るのはどんな気持ちですか?
阪口珠美 「これからは3期生と4期生の時代だよ」と言っていただけることがありますけど、アンダーにいると、私はそこに入っているのかなって思ってしまいます。でも、選抜にいると、堂々としていられます。それがすごく嬉しいですし、3期生にも囲まれているのも心強いです。
――3年半ぶりに復帰できたのはなぜだと思いますか?
阪口珠美 これという理由は思いつかないけど、私は先輩の背中を見て活動してきて、その背中に教わってきたことをやってきたからだと思います。それは、真面目に、誠実に取り組むということです。アンダーライブで(北野)日奈子さんや(伊藤)かりんさんが全力で踊ってらっしゃるのを見ていたから、その姿を学ぶことができて、それが私の財産になりました。その姿勢が伝わったのかもしれません。というか、伝わっていてほしいです(笑)。
――30枚目のアンダーライブの話になりますが、4期生が参加するようになって1年が経ちました。自分が先輩として振る舞わないといけない期間でしたよね。
阪口珠美 急に先輩がいなくなったから、「そろそろ本当にヤバいね」って3期生で話し合いました。なので、レッスンが始まる前、3期生みんなで4期生に伝える時間を作りました。
――阪口さんは何を伝えましたか?
阪口珠美 「私はアンダーライブが好きだから、そのいいところを受け継ぎたい。みんなでリハーサルからちゃんと歌おう。アンダーライブの魅力を伝えよう」って言いました。その結果、パワーアップできたライブになったと思います。私自身、歌が得意なわけではないですけど。でも、いつもやってきたから、最近になってアンダーライブの文字をスケジュールに見つけると、「私もリハに行かなきゃ」っていう気分になってしまって。それくらい打ち込んできたんだなって思います。
――インタビューの続きは発売中の「BUBKA1月号」で!
取材・文/大貫真之介
さかぐち・たまみ=2001年11月10日生まれ、東京都出身。忍耐と頑張りを重ね、今作で8作ぶりの選抜に返り咲いた、乃木坂46の忍たま頑太郎。選抜発表の時に「何でもやるので頑張ります!」と勇気100%の意気込みを見せた。愛称は「たまちゃん」。
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