スタイリスト伊賀大介「とどめを刺された『嫌われた監督』。2021年は落合家に持ってかれました」【BUBKAアワード】
12月28日に発売された「BUBKA2月号」より、注目の記事を抜粋して紹介する本記事。今回は「BUBKAアワード」より、スタイリストの伊賀大介が登場。
「昭和」という物語を生む“土壌”凄みを感じる人々の想いと創造
改めて思う。良いものは売れる
今年もこの1年で読んだ本の中からオススメしたいものを紹介していきます。
まず、圧倒的に“チャンピオン枠”なのが、BUBKA1月号の座談会でも語らせてもらった、『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』ですね。週刊文春の連載当時から読んでいますが、書籍としてまとめられたときの方が読みやすさも含めておもしろくなっている。
2021年は僕の周りでは「落合イヤー」。まず信子夫人の本(悪妻シリーズ他)から始まって、『戦士の食卓』があって、福嗣くんのポッドキャストときて、とどめがこの『嫌われた監督』っていう。2021年は落合家に持ってかれました。
程度の差はあれ、落合博満は誰もが知っているので、この本の話をさわりだけでも、例えば、山井(大介)の完全試合の話を少し話すだけで食いついてくれる。これだけ本が売れていても、本人が表に出てこないのがまた絶妙ですよね。文庫になるのがさらに楽しみです。加筆でなにが足されるのか。福嗣くんのTwitterで有名になった車の色(赤青ではない)が直っているのかどうかちょっとチェックしようかなと思ってます(笑)。
この本の出現によって野球ノンフィクションのハードルがあがりましたよね。ちょっといい話書くくらいじゃ厳しいんじゃないですかね。昨年ここで「文春の落合の連載がおもしろいからみなさんにぜひ読んでほしい」って言ってるんですが、1年を経て無事伏線回収できたなと思います。
【BUBKA (ブブカ) 2022年 2月号】
▼ 楽天Kobo
▼ Apple Books(Mac または iOS デバイスのみ)
▼ honto
▼ DMM
▼ ブックパス
▼ コミックシーモア
▼ ブックライブ
▼ dブック
▼ ヨドバシ.com
その他、電子書籍サイトにて配信!