未来から来た投げる預言者・桑田真澄~バック・トゥ・ザ・マストラダムス
清原和博の盟友といえば、言わずと知れた“KKコンビ”のもうひとりのKである桑田真澄。お互いを生涯のライバルと認め、高校時代から人気、実力を二分しあった仲だ。桑田は、現役時代からその実力以上にパーソナリティにおいてある種の特異性を秘めた存在として有名だった。昭和の当時は異端扱いされた彼の言動や行動が、平成を経て令和の時代にどうなっているのか? 当時の桑田の発言を拾いながら「マストラダムス」ことクワタ・マスミの凄みに迫ってみよう!
革命児は時代を先取り、未来の道を作る。
80年代中盤から90年代初頭にかけて、西武の清原和博はベビーフェイスのアイドルで、巨人の桑田真澄は悪役と同時に“革命家”でもあった。いち早く筋トレによる肉体改造を取り入れ、大リーグを目指し英会話を学び、多くの選手が吸っていたタバコを嫌いロッカールームの分煙化を主張した。しかし、当時のナイフみたいに尖った背番号18の主張は、ただのワガママや変わり者と半笑いで揶揄されていたのも事実だ。またアイツがなにか言っているよ……と。マスコミどころか、チームメイトすらもときに距離を置いた。
「ま、オレは流行の最先端を行ってるわけですよ。なんたってオレ、週刊誌とか月刊誌を読んで情報には敏感だから。酒はなんでも飲むけど、今は、やっぱり、焼酎ね、流行ってるし。酎ハイ、お湯割り、牛乳割り、何でもこいっスよ」
なんて雑誌『現代』85年2月号でマジ薄っぺらい自慢をする元横綱・双羽黒こと北尾光司はひとまず置いといて、92年春の『週刊ベースボール』のインタビューで、桑田はこんな言葉を口にしている。
「まあ、ボクの考えはあまり理解してもらえないですが、これから10年後、15年後に今ボクがいっていることは、みんながやるようになると思います」
どれだけ批判されようが、俺は俺の道を行く。マスミか、マスミ以外か的な鉄の意志と豊富な知識に裏付けされた圧倒的な自信。ならば、あれから本当に30年近くが経過した令和の今、あの頃の桑田真澄発言の数々を検証してみよう。彼は我々になにを伝えたかったのか?隙あらば1秒も笑えないマスミギャグとはなんだったのか?投げる予言者。既存の球界の価値観を破壊する恐怖の大王。さあ「バック・トゥ・ザ・マストラダムス」の始まりだ。
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