2022-09-02 11:10

ハチミツ二郎×掟ポルシェ対談…孤高のショーストッパーの生還

自伝『マイ・ウェイ』を刊行したハチミツ二郎と掟ポルシェがトークを展開
自伝『マイ・ウェイ』を刊行したハチミツ二郎と掟ポルシェがトークを展開

東京ダイナマイト・ハチミツ二郎の自伝『マイ・ウェイ』がこの度刊行された。レジェンド芸人との交流や先輩との確執、二度危ぶまれた死からの脱出、「M-1」栄冠への想いなど、隠すことなく綴った内容が話題となっている。今回、古くから親交のある掟ポルシェを招き、お笑いに身を焦がした半生を語ってもらった。

遺書のつもりで書いた

ハチミツ二郎 掟さんとの付き合いは、めちゃめちゃ古いんですよ。

掟ポルシェ 浅草お兄さん会っていうお笑いの大会があって。そこでよくチャンピオンになってたのが、二郎さんの相方が今の松田(大輔)さんじゃなくて、曽根(卍)さんだったころの東京ダイナマイトだったんです。

ハチミツ二郎 ロマンポルシェ。のDVD(『ロマンポルシェ。の独占!男の60 分』)のネタも書いてますよ。

掟ポルシェ DVDにドラマパートみたいのがあって、そこの台本を二郎さんに書いてもらったんです。結局、ギンティ小林監督が台本の原型がほぼないくらい破壊的な演出をしてしまって、申し訳なかったですけど(笑)。今回の二郎さんの『マイ・ウェイ』、BUBKA編集部から対談の依頼が来る前に普通に買って読んでました。「ハチミツ二郎の本が赤裸々すぎてヤバい」って聞いて、俺の周りの人みんな即買いしましたから。

ハチミツ二郎 ありがとうございます。

掟ポルシェ 聞いてた以上にとんでもなく面白かったです。関係各所的に大丈夫なのかなって発言も多くて心配になりましたけど。

ハチミツ二郎 結局、2回死にそうになったんで。タイトルには「ハチミツ二郎自伝」って付けてますけど、もう遺書のつもりでした。「死んでたら言わないままだったんだな」と思ったことを書こうって考えたんです。

掟ポルシェ 死にかけたエピソードと死にかけたエピソードでサンドイッチになってる構成で。

ハチミツ二郎 最初の原稿は1回目の死にかけた話(急性心不全で入院したエピソード)だけで終わってたんです。2年以上前に原稿は書き終わってたんですけど、発売が遅れていって。そうしたら今度はコロナ陽性になって。「もう1回死にそうになってんじゃないか」って読んだ人に言われるだろうと思って、そこも本に足すことにしたんです。そっからまた発売が遅れたら、その後にもいろいろなことが起こって。

掟ポルシェ 当初は、2018年に心不全で死にかけたことを中心に書いた本になるはずだったんですか?

ハチミツ二郎 死にそうになって、そこから復帰してNGK(なんばグランド花月)の舞台で漫才をやれたってところまでの本だったんです。でも、あまりにも時間が経ちすぎて、いろんなことが起こりすぎちゃったから。ホストの『ザ・ノンフィクション』を続けて見てたら、パート3パート4ぐらいで全然違う話になってることとかあるじゃないすか。

掟ポルシェ ホスト辞めて焼き鳥屋の経営始めたり(笑)。

ハチミツ二郎 ノンフィクションで書き進めてたら、そうなっちゃったっていう感じです。

掟ポルシェ 田崎(健太)さん(ノンフィクション作家。主な著書は『真説・長州力』など)が解説で本に参加してますけど、最初から原稿を田崎さんにチェックしてもらおうと?

ハチミツ二郎 原稿はできあがったけど発売時期が延びて動きがフリーズしていたときに、担当編集の人が田崎さんに原稿を見せたんですよ。田崎さんは「文章はこのままにして、説明不足のところに解説を足そう」と言ったんですけど、説明不足のところはあるに決まってるんですよ。だって、死にそうになったときだけの本だったはずが、内容が増えていっちゃったんだから。継ぎ足し継ぎ足しの内容で、編集の人も困っちゃって。それで田崎さんが要所要所に解説を足すことになったんです。

マイ・ウェイ ―東京ダイナマイト ハチミツ二郎自伝―
Amazonで購入

BUBKA(ブブカ) コラムパック 2022年10月号 [雑誌] Kindle版
Amazonで購入

「BUBKA10月号」コラムパック
「BUBKA10月号」コラムパック

Amazon Kindle

楽天Kobo

Apple Books

紀伊國屋Kinoppy

BOOK☆WALKER

honto

セブンネットショッピング

DMM

ebookjapan

ブックパス

Reader Store

COCORO BOOKS

コミックシーモア

ブックライブ

dブック

ヨドバシ.com

その他、電子書籍サイトにて配信!

Twitterでシェア

関連記事

BUBKA RANKING11:30更新

  1. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  2. 【追悼】酸欠少女さユりが私たちに残したもの
  3. 【BUBKA2月号】R-指定「Rの異常な愛情」―或る男の日本語ラップについての妄想―DABOの革命前夜(前編) 時代に選ばれた男“ Mr.FUDATZKEE”
  4. プロ野球界において、「落合博満」こそ、最高のエンタメだ。〈ノーカット版〉
  5. AKB48本田仁美がもたらす影響…圧倒的練習量から得たもの
  6. R-指定(Creepy Nuts)が語るスチャダラパーの時代
  7. 【昇天】ドラゴンズ万歳! 金丸獲得だけじゃない「満点超え」ドラフトの理由とは? 青味噌のみそみそダイアリー #4
  8. 乃木坂46柴田柚菜「どんな痛みか想像つかないのでやってみようって(笑)。自分で言うのもなんですけど、度胸はあると思います」
  9. 乃木坂46秋元真夏「不安よりも『いまはまだ卒業できない』という状況になったことのほうが私にはうれしくて アイドルでなくなることが一番困ることなんです」
  10. SKE48須田亜香里×山本昌「笑顔にスランプはない!」<BUBKAアーカイブ特別編>
  1. 響き渡る“乃木坂46”&“葉月”コール!向井葉月から奥田いろはへ、涙の抱擁と共に受け継がれる「乃木坂らしさ」
  2. 「なんてかわいいの!」櫻坂46中嶋優月と谷口愛季、キュートなダウン姿を披露!山﨑天はなかやまきんに君と夢の共演
  3. 卒業控える日向坂46東村芽依、“門出”にふさわしい晴れやかな表情の表紙カット解禁
  4. 乃木坂46「36thSGアンダーライブ」完遂!全国5都市を巡るZeppツアーに、座長の奥田いろは「何も後悔はありません」
  5. 「なにわ男子」大西流星、シャンプーのCM初出演!かわいらしい寝顔も披露
  6. 乃木坂46 岩本蓮加写真集『いたずらな風』に熱狂する菅原咲月だが、誘われたご飯は華麗にスルー!?
  7. 日向坂46 の逆襲が始まる東京ドーム公演に注目せよ!明暗分かれた『紅白』出場者から考える坂道3グループの現在地
  8. 川口春奈『JJ』表紙風広告に登場…サントリー×光文社の異色のコラボが実現
  9. 櫻坂46全国ツアー最終東京ドーム公演、2日間で11万人動員!海外からもBuddiesが駆けつける
  10. 「死ぬ気で守る」2作連続で“センターに最も近い”乃木坂46 池田瑛紗の叫び続けた「魂の言葉」