ハチミツ二郎×掟ポルシェ対談…孤高のショーストッパーの生還
東京ダイナマイト・ハチミツ二郎の自伝『マイ・ウェイ』がこの度刊行された。レジェンド芸人との交流や先輩との確執、二度危ぶまれた死からの脱出、「M-1」栄冠への想いなど、隠すことなく綴った内容が話題となっている。今回、古くから親交のある掟ポルシェを招き、お笑いに身を焦がした半生を語ってもらった。
遺書のつもりで書いた
ハチミツ二郎 掟さんとの付き合いは、めちゃめちゃ古いんですよ。
掟ポルシェ 浅草お兄さん会っていうお笑いの大会があって。そこでよくチャンピオンになってたのが、二郎さんの相方が今の松田(大輔)さんじゃなくて、曽根(卍)さんだったころの東京ダイナマイトだったんです。
ハチミツ二郎 ロマンポルシェ。のDVD(『ロマンポルシェ。の独占!男の60 分』)のネタも書いてますよ。
掟ポルシェ DVDにドラマパートみたいのがあって、そこの台本を二郎さんに書いてもらったんです。結局、ギンティ小林監督が台本の原型がほぼないくらい破壊的な演出をしてしまって、申し訳なかったですけど(笑)。今回の二郎さんの『マイ・ウェイ』、BUBKA編集部から対談の依頼が来る前に普通に買って読んでました。「ハチミツ二郎の本が赤裸々すぎてヤバい」って聞いて、俺の周りの人みんな即買いしましたから。
ハチミツ二郎 ありがとうございます。
掟ポルシェ 聞いてた以上にとんでもなく面白かったです。関係各所的に大丈夫なのかなって発言も多くて心配になりましたけど。
ハチミツ二郎 結局、2回死にそうになったんで。タイトルには「ハチミツ二郎自伝」って付けてますけど、もう遺書のつもりでした。「死んでたら言わないままだったんだな」と思ったことを書こうって考えたんです。
掟ポルシェ 死にかけたエピソードと死にかけたエピソードでサンドイッチになってる構成で。
ハチミツ二郎 最初の原稿は1回目の死にかけた話(急性心不全で入院したエピソード)だけで終わってたんです。2年以上前に原稿は書き終わってたんですけど、発売が遅れていって。そうしたら今度はコロナ陽性になって。「もう1回死にそうになってんじゃないか」って読んだ人に言われるだろうと思って、そこも本に足すことにしたんです。そっからまた発売が遅れたら、その後にもいろいろなことが起こって。
掟ポルシェ 当初は、2018年に心不全で死にかけたことを中心に書いた本になるはずだったんですか?
ハチミツ二郎 死にそうになって、そこから復帰してNGK(なんばグランド花月)の舞台で漫才をやれたってところまでの本だったんです。でも、あまりにも時間が経ちすぎて、いろんなことが起こりすぎちゃったから。ホストの『ザ・ノンフィクション』を続けて見てたら、パート3パート4ぐらいで全然違う話になってることとかあるじゃないすか。
掟ポルシェ ホスト辞めて焼き鳥屋の経営始めたり(笑)。
ハチミツ二郎 ノンフィクションで書き進めてたら、そうなっちゃったっていう感じです。
掟ポルシェ 田崎(健太)さん(ノンフィクション作家。主な著書は『真説・長州力』など)が解説で本に参加してますけど、最初から原稿を田崎さんにチェックしてもらおうと?
ハチミツ二郎 原稿はできあがったけど発売時期が延びて動きがフリーズしていたときに、担当編集の人が田崎さんに原稿を見せたんですよ。田崎さんは「文章はこのままにして、説明不足のところに解説を足そう」と言ったんですけど、説明不足のところはあるに決まってるんですよ。だって、死にそうになったときだけの本だったはずが、内容が増えていっちゃったんだから。継ぎ足し継ぎ足しの内容で、編集の人も困っちゃって。それで田崎さんが要所要所に解説を足すことになったんです。
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