天龍源一郎がレジェンドレスラーについて語る!ミスタープロレス交龍録 第45回「小川良成」
天龍源一郎は、その40 年間の“腹いっぱいのプロレス人生”でさまざまな名レスラーと出会い、闘い、交流した。ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2 人にピンフォールでの勝利を収めた唯一の日本人レスラーであり、ミスタープロレスとまで称された天龍。そんな天龍だからこそ語れるレジェンドレスラーたちとの濃厚エピソードを大公開しよう!
最近、嬉しいのはプロレスリング・ノアのジュニア・ヘビー級戦線で小川良成が存在感を発揮していることかな。彼は冬木(弘道)がメキシコ修行に行った後(1984年11月)の付き人。多分、冬木がいなくなって、俺の身の回りの世話をする人間が新弟子の小川しかいなかったんだと思うよ。
第一印象は大人しくて、目立たなくて「こんなにちっちゃくてもプロレスラーになりに来たんだ」程度だったね。彼の役目は、俺がリングに上がるためのサポートをすること。だから天龍源一郎が欲するものを用意・補充しておくっていうのが第一の仕事だよね。大きな失敗はなかったけど「気が利いてるな、こいつ」っていう感じでもなかった。それはなぜかというと、彼にはシャイなところがあって「先回りして、こうしておきましたよ」っていうタイプではないんだよ。
冬木からは「何か言われても、2回聞き返すな」とか、おしぼりの渡し方、背中の拭き方…いろいろ教わっていたみたいだね。うるさいねぇ、天龍は(苦笑)。でも冬木よりもかなり年下で、まだ17歳だったから、普通の付き人っていうのを超えて、いろんなことを手取り足取り教えてやって、それを彼が理解できればいいなっていう感じだったね。
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