キムヤスヒロ(プロデューサー)×BIG-D(バックDJ)、リリスクが再定義した「アイドルラップ像」
心の中のBOSS
――先程の「案件が一段階大きくなった」という話は、「リリスクの持つ像」が変化したからだと思いますが、プロデューサー側からはその部分はどう感じていますか?
浅野 音楽的な部分では、サブスクでヒップホップのランキングやプレイリストに入ってると嬉しいですね。
キム いままで、世の中的に思われてた「アイドルラップってこういうことだよね」っていうイメージは、いまのメンバーによって刷新されたと思うし、「今日からこれが基準」を作ったんだと思います(笑)。前体制のリリスクもアイドルラップという言葉を定義していくような活動だったと思うけど、その延長線上にあるグループなはずなのに、それとは全く別物としての「アイドルラップ像」を提示できた、新しいものを作れたのは単純に凄いと思うし、それは嬉しいことで。それには時代の変化もあると思います。
――というと?
キム 2010年にグループを作ったときは、ラップに子供の頃から触れてた人ってまだすごく少なかったし、メンバーにもいなくて。でもそれから数年経ったら、himeのように子供の頃からラップを聴いてる人が全く珍しくなくなって。その状況の変化の中で「ラップの聞いたことない人にも向けて」とか「初心者がラップをする」をコンセプトにするのは、すごくナンセンスだし、もはや成り立たないなって前体制の後半からひずみとして感じていて。だから今の体制でもう一回「アイドルラップを再定義しなきゃいけない」っていう気持ちがあったんですよね。
――それはスキルアップやスタイルも含めてですね。
キム だから今の体制ではいわゆるアイドル的な、「できなさ」を愛でたり、宇多丸さんが表現するところの「ほつれ」のような(観念的な)部分――僕は「背伸び」みたいなことだと思うんですけど――が応援の糊代にならなくなったと思う。それにはリリスクの体制が変わるときに、himeとminanという経験者がいたことも大きい。
――インタビューの続きは発売中の「BUBKA8月号」で!
取材·文/高木“JET”晋一郎
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