シンガーソングライター吉澤嘉代子「『日記』は、(小林)歌穂ちゃんに宛てた手紙をプレゼントしようと思って書いたんです」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
――ご自身の面皰を美しいと思われたという感覚が面白いですね。普通は、その年頃の女性だったらすごく嫌がったり、むしろ嫌悪感というか、いらないものなんじゃないかと思うんですけど。
吉澤嘉代子 もともとは、面皰ができてうれしいと思うタイプではないんですよ(笑)。みんなみたいに嫌だな、なくなったらいいなって思うんですけど、たまたま左右対称にできたときに美しいなと思って。
――レコーディングされた『面皰』を聴いたときの印象を教えてください。
吉澤嘉代子 とにかく自分の楽曲、しかも生身の人間に当てた楽曲を歌っていただくことがまず感動で。こういうことをしたかったんだっていう喜びがすごくありましたね。
――『面皰』がきっかけで『日記』、『曇天』と、吉澤さんのエビ中への楽曲提供が続いていきます。『日記』と『曇天』の話をする前に、初めてエビ中に会ったときの印象をうかがえますか?
吉澤嘉代子 『面皰』を歌ってくださっていたツアーで、初めてお会いしました。楽屋挨拶にうかがったんですけど、みんなモジモジしてて、私もモジモジしてて。なんか、自分と近しいものを感じました。
――初対面で、近しい何かを感じた?
吉澤嘉代子 そうですね。アイドルって、お会いしてすぐ「ナントカナントカです!」みたいな挨拶があって、ガツガツしてるイメージが勝手にあったんですけど、たぶんご挨拶はしっかりしていただいたと思うんですけど、そのあとはお互いシーンとなった気がします。その邪気のなさに好感を持ちました。