【BUBKA WEB限定カット公開】私立恵比寿中学・柏木ひなたが明かす“転校”決断の理由とまっすぐな思い
『ちゅうおん』の裏側
――柏木さんが去年の9月から11、12 月にかけて休養する前は、5月に桜木心菜さん、小久保柚乃さん、風見和香さんが加入して、8月22日に開催を予定していた夏の恒例イベント『ファミえん』での3人のお披露目ライブに向かっている時期でした。柏木さんは、3人の教育係として、それこそ必死に指導をしていたと思います。でも、新型コロナウイルスの影響で『ファミえん』が中止になってしまって。その後、8月29日の『@JAM』で新メンバーの3人は初パフォーマンスを披露する形になりましたが、そこまで切らさずに張り詰めていた気持ちが、9人での初パフォーマンスを無事に終えたことで安心して、ある種の燃え尽き症候群のようになってしまったのかな、それで休養することにしたのかなと、当時は勝手に想像していました。でも、そういうわけではなかった?
柏木ひなた そういうのじゃないです。もう6年ぐらい前からだけど、パフォーマンス以外の部分で自分の思うように動けないことがあるんですよ。難聴になったときは、耳鳴りとか眩暈とか吐き気とか、薬の副作用がいっぱいあった。でも、今は難聴のそういう部分でのしんどさは、昔ほどは出ていなくて。ただ、『MOVE』(昨年6月に開催されたコンセプトライブ)のリハのときに頭が真っ白になって、自分が何をやってるのかわからなくなってしまったことがあったんです。
――体と気持ちのバランスが、あまりうまく取れていない状態というか。
柏木ひなた うん。でも、メンバーもいるし、そういう部分は人に見せるものでもないなっていうのはわかってるから、メンバーの前ではどれだけ自分が不安になっても平静を装ってた。だけど、だんだんそれもできなくなりそうになってしまったんです。自分で見ても目が生きてないというか、それが続いたのが去年の5月から9月ぐらい。『ちゅうおん』あたりが一番しんどかったと思う。そんな状態なのに、親にも自分が今どうなっててどういう体調なのか言えなくて。ただ、親は気づいて、心配して連絡をすごくくれるようになったんですけど。