R-指定(Creepy Nuts)『Rの異常な愛情 映画編』
――そんな話なの!?(笑)
R-指定 「答えたくない」って言ってる対象を「おい! 待て!」って追っかけたりするグイグイ系の人で。そんな人が結局自分でも恐ろしい映像を見てしまって、同時に仲間のスタッフが失踪して、それを探しに行くために『ほん呪』のスタッフを一回辞めて、潜伏期間を経て戻ってきて……みたいな。そういうドラマの主人公的な岩澤さんが、42巻から監督になるんですよ。
――『ほん呪』の展開と岩澤さんの人生がリンクしていくんだ。
R-指定 そうなんすよ。で、最初はやっぱり監督になりたてやから作品に試行錯誤も感じて「岩澤さんはスタッフ、演出補としてはすごいけど、監督としては開花しきってないな……」みたいな偉そうな目線で見てたんですよね。でも50巻ぐらいから「あれ、岩澤監督の作品、だいぶオモロイぞ」って惹き込まれていって。そして51から「やば! これはとんでもない!」ってことに気付かされて、『ほん呪』の集大成みたいな「55」の劇場版で、完全に開花した岩澤さんの才能に撃ち抜かれるっていう。そりゃhokutoと抱き合いますよ。
――ハハハ。そんなに一連に物語性があるんだ。
R-指定 『ほん呪』ってだいたい一本のDVDに6、7本、多いときは10本くらい投稿映像があって、その中で2個ぐらいのメインとなる映像を深掘りするって構成が多いんですね。だけど「55」は日本の全然違う場所で撮られていた投稿映像が、一つの回を発端に……これ以上はネタバレになるので言いませんけど、言うたら『ほん呪』版の『アベンジャーズ』『ジャスティス・リーグ』みたいな構成になっていくんですよ。実際、それ以降で心霊ドキュメンタリーのシーンが変わったぐらいの衝撃の作品でもあって。
――キングギドラが登場した後の日本語ラップのように。
R-指定 僕自身、子供の頃からずっと『ほん呪』を追ってきて、ホンマに信じたり怖がったものが、大人になるにつれ、ある種作り物でもあるってことに気づいて、そこにガッカリしつつも、それでも『ほん呪』を受け入れて、その上で怖がる。そういう風に、だいぶ長いスパンで付き合ってきた奴らは多いと思うんですよね。そういう物語の集大成である「55」で、もう怖いを超えて泣くみたいなことになってるんですよ(笑)。だから「55」は『ほん呪』ファンにとっては名作なんですけど、ここから観て冷静にシラフな状態で楽しめるかは、ちょっとわからない。もう自分史と繋がってるんで。
――インタビューの続きは発売中の「BUBKA6月号」で!
聞き手・構成/ 高木“JET”晋一郎
R-指定|大阪府出身のラッパー。高1から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMBで3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスター、そして2代目ラスボスを務める。現在はDJ松永とCreepy Nutsとして活動しながら、バラエティ番組やテレビドラマなど多方面でも活躍中。
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