R-指定(Creepy Nuts)『Rの異常な愛情 映画編』
――なにが「おぉ!」だ(笑)。
R-指定 俺とhokutoとは同い年なんですけど、俺は堺、hokutoは藤沢で、地元は全然違うんですよね。だけど18歳ぐらいのときにヒップホップの名のもとに出会い、同時にお互い『ほん呪』が好きだったという共通点もあって。「お前も『ほん呪』好きなん!? そんなやつがいたとは!」って仲良くなっていったんですね。
――なにが「ヒップホップの名のもとに」だ。『ほん呪』がきっかけじゃないか(笑)。
R-指定 そして同じ時期に、『ほん呪』の名作中の名作、「伝説の55巻」が劇場版として公開されて(『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ55』)、その時なんてお互いに「55観た?」「55観た!」以上の言葉はいらなかったですね。もうその一言きりで何も言わずに抱きしめあって、本当のマイメンになったんですよ。
――なんだそりゃ(笑)。
R-指定 でも抱き合うぐらいの名作やったんですよ。しかも、そのタイミングで宇多さんのラジオ(「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」)でBase Ball Bearの小出(祐介)さんが『ほん呪』特集をされてて、「音楽やってるやつで『ほん呪』好きなん俺らぐらいやと思ってたのに、ここまでの人がおったんや! 先越された!」ってかなり衝撃を受けましたね(笑)。
――小出くんはRくんと『ほん呪』対談したいって言ってた。というか「伝えといて!」って伝言された(笑)。でも『ほん呪』好きな人は、ずっとシリーズを見続けてるよね。例えばレキシの池田(貴史)さんとか、『男はつらいよ』のファンの人って何度も寅さんシリーズを見直してるけど、それに通じる部分があると思う。
R-指定 僕ももう何回も観てるんですけど、最近も99年リリースの第一弾『ほんとにあった!呪いのビデオ』からU-NEXTでひたすら見直しましたね。もう「おわかりいただいただろうか?」のナレーションがかかってないと落ち着かない時期みたいなのもあったぐらい。あの声を聞きながらご飯食べたり、風呂入ったりとかしてみたいな(笑)。