乃木坂46林瑠奈さんの飛躍の根底にある“2つの強み”
林さんの強みは大きく分けて2つあります。
1つ目は適応力と応用力に優れていること。得意・不得意は別にして、彼女はさまざまなジャンルの仕事をこなせる人です。頭脳明晰でリアクションが速く、優れたトーク力と合わさって、ラジオ番組などで持ち味を発揮しています。運動音痴なところはバラエティー番組に持ってこい。スタイルの良さと飾りすぎないファッションセンス。そして誰もが知る歌唱力の高さ。苦手としていたダンスは明らかに上達しています。意外と知られていないのが演技力です。プリンシパル未経験にもかかわらず、個人PVやゲームアプリのショートドラマで高い演技力を開花させています。
2つ目は乃木坂46が大好きでグループに入ったこと。私はこれこそが大きな強みだと思っています。乃木坂46に配属された林さんは『命懸ける』という目標を掲げました。「ダンスも歌も未経験なので、自分が貢献できることってなんだろうと考えたときに命を懸けることしか思い浮かばなくて、命を懸けるくらい頑張って成長していきたい」と話していました。今までにも乃木坂46が好きという理由でオーディションを受け合格したメンバーはいますが、この単純な理由こそが大切なのです。林さんは4期生ライブでソロ曲を任せられたときに、中元日芽香さんのソロ曲『自分のこと』を選曲したのですが、根っからの乃木坂好きでなければまずこの曲は出てきません。過去の自分に送るメッセージとして、乃木坂愛を感じるすてきな選曲でした。
高い歌唱力は加入前から持っている才能でした。
先ほど記したように、オーディションであっても配信を見ている視聴者に「NO」というリアクションを示すことがあった候補生時代の彼女ですが、歌のリクエストには拒むことなく、そのときは『きっかけ』を歌ってくれました。閉ざした心を解き放つかのように、歌っているときだけは特別な表情を浮かべていた彼女を今でも忘れません。
昨年、東京ドームで開催された真夏の全国ツアー2021ツアーファイナル。セットリストには『きっかけ』が入っていました。全メンバーが一人ずつ順に歌い繋いでいく演出が感動的で、“落ちサビ”を歌った久保史緒里さんと生田絵梨花さんに注目が集まりましたが、私は林さんの歌声が一番胸に響いたことを覚えています。記憶の中で「候補生だった林瑠奈」が「乃木坂46の林瑠奈」として完成された瞬間でした。
林さんの話を聞いていると、自分自身はまだまだ未熟であると自己評価していることが分かります。しかし、私たちは彼女のすてきな部分をたくさん知っています。今の彼女が「未完成の林瑠奈」であるというのなら、この先の完成に向けてさらに期待が膨らむばかりです。
乃木坂46に入ってくれてありがとう。
そして、つらかった過去にアディオス!
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