後藤まりこ「この歌詞をエビ中ちゃんに歌ってもらえてよかった」<私立恵比寿中学の音楽のすべて>
――歌詞は、エビ中が歌っている『響』と同じなんですか?
後藤まりこ 歌詞は、変えてない気がします。
――その曲をエビ中を担当する泰斗さんに聴かせたということは、その段階でエビ中に提供したいというイメージが?
後藤まりこ ありました。うん。あと、なんか僕、泰斗のことが好きなんですよ。
――そうなんですね(笑)。
後藤まりこ 僕、好きな人の順番に自分が作った曲を聴かす癖があって。だから、泰斗にすぐ聴かせましたね。
――で、いいじゃないかとなって。
後藤まりこ うんうんうん。
――泰斗さんからも、「これはエビ中に歌ってもらおうよ」みたいな提案がされた感じなんですか?
後藤まりこ 「最初に僕に聴かすってことは、エビ中に?」みたいな感じやったと思いますね。
――その結果、『響』は6人になって最初の楽曲になるわけですけど、『響』の歌詞はそういった当時の状況を反映させて書いたのかなっていうくらい、あのときのエビ中の状況にジャストフィットしてるというか。なので、廣田あいかというグループのアイコンだったメンバーが卒業しても続けていくぞ、まだまだ6人で歌っていくぞという決意を綴った、そういう6人のエビ中に当て書きするように書かれた歌詞なんだろうなと思って、今までずっと聴いてきました。でも、決してそういうわけではないんですね。
後藤まりこ このとき僕、「めちゃくちゃいろいろ音楽やりたい! ウオー!」みたいな感じだったんですよね。それで、「この楽曲(後藤が歌詞を書く前の『響』の原型)最高! かっこいい―!」って思ったから。「先!」みたいな歌詞を書いたんだと思います。
――「先!」というのは?
後藤まりこ 未来っていうか、ずっとずっとっていうか。そんな、何かはわかんないけど、それをやるのは怖いけどやるぞみたいな。とにかくやる気しかない。そういう状態で書いた歌詞です。
――今の話を聞いて、歌詞を書いた当時の後藤さんのモードが、6人になった瞬間のエビ中の状況や心情と奇跡的にシンクロしたのかもしれないなと思いました。当時の彼女たちの、6人になってもやるしかない、未来はこの6人の力で掴むぞみたいな気持ちと、後藤さんの音楽への熱量が重なり合ったというか。
後藤まりこ そうかもしれないですね。
取材・文/大久保和則
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後藤まりこ|2月22日生まれ、大阪府出身。日本のミュージシャン、俳優。ロックバンド「ミドリ」の元ボーカル。その過激なパフォーマンスでカリスマ的な人気を集める。2010年にバンドを突然解散。その後はソロとして活動。その他、舞台、映画、テレビドラマで女優としても活躍している。
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