乃木坂46秋元真夏「飛鳥が泣いているのを見て『ウザい』と思われてもいいから近くにいてあげたいと思った」
真夏の過去
――齋藤さんは仙台公演のMCで「ここにいるメンバーのためだったらダサいこともかっこ悪いことも今回のツアーを通してやってやろうじゃないかと思いました」と話していたじゃないですか。
齋藤飛鳥 そういうのをこうしてあとから言われるとなんかアレですね……フフフフフ。
――まさにそういうことです(笑)。一般的に天の邪鬼なイメージの強い齋藤さんが、今回のツアーではそれを覆すようなまっすぐで熱いところをたびたび見せていたように思いまして。
秋元真夏 うんうん。
齋藤飛鳥 たぶんそういう要素は前からあったんですけど、出すつもりはぜんぜんなかったし、むしろ出している自分を見るとなんか……「イヤだな、このアイドル」と思っていたので。
――フフフフフ。
齋藤飛鳥 ステージで泣いたりとか、本当は好きじゃないんですよ。そんな自分に嫌悪感を抱いていたんですけど、ファンの方には「この夏でやっと人間になったね」って言われまして……じゃあ、まあいいかなって。
――齋藤さんは超然としたイメージが強いですからね。
齋藤飛鳥 ファンの方に自分が思ってることや目標をちゃんと伝えたことがなかったので、私のことは応援しづらいだろうとは思っていたんですけど。でも、今回のツアーのMCでいろいろ話したことでだいぶ応援しやすくなったって言われました。いい機会をもらったなって思ってます。
秋元真夏 飛鳥も言っているように、そういう熱い部分は前からあったんですよ。たとえば、2期生が入ってきたときに飛鳥は積極的にコミュニケーションをとろうとしていたし、握手会での生誕祭にも率先して足を運んでいたので。本当にドライなひとだったら、そこまでしないじゃないですか。そういうことを人知れず、特に取り上げられるわけでもないところでやっているひとって、実はいちばん温かい人間なんじゃないかって思っていて。だって、私がもしそういうことをやったら「行ってきましたー!」って思いっきりブログでアピールすると思うんですよ(笑)。
齋藤飛鳥 ホントにやりそう(笑)。
秋元真夏 そういう飛鳥の熱い部分を今回のツアーを通してファンの方に知ってもらえたのはすごくうれしいですね。
齋藤飛鳥 でも、真夏も根性があるタイプなんですよ。見た目や雰囲気は女の子らしいし、出てくる言葉も女の子だなって思うことが多いんですけど、すごく我慢強いところがあって。さっき自分でも言っていたように真夏も溜め込むタイプで誰かに相談したりしないし、あくまで「秋元真夏」でいようとしているんですよ。だから、ときどきちょっと心配になります。
秋元真夏 いまの言葉、「我慢強い」のところからまるまる返したい(笑)。
齋藤飛鳥 フフフフフ。
秋元真夏 でも私もワーッと泣き出しちゃうことはあって、そういうときに飛鳥が来てくれたこともあるんですよ。なにが理由で泣いてるかを知っているわけではないと思うんですけど、そのなにかを感じ取ってくれてるのかなって思うとすごくうれしいし支えになりますね。