乃木坂46北野日奈子「正解も不正解もないとこが『アンダー』のいいところなのかなって思う」

乃木坂46・北野日奈子
撮影/佐藤佑一(2019年)

乃木坂46・北野日奈子にインタビューを実施――。もう二度とステージに立つことはできないのではないか。そんな風に悩み続けた日々が終わろうとしている。北野日奈子は苦手だったダンスを堂々と踊ることで、その存在を証明した。「アンダーライブは逆境から生まれたコンテンツ」ならば、ここから始まるのは、ドラマチックな逆転劇となるはずだ。反撃の幕が開く。(BUBKAアーカイブ…今回は、2019年3月号より乃木坂46・北野日奈子をピックアップ。記事の情報は発売当時のもので最新のものではありません)

ゼロにしてくれる友達

――今月はアンダーライブの特集なんですが、まずは昨年12月の関東シリーズのことを振り返ってもらいます。座長だったわけですが、どんな気持ちで臨みましたか?

北野日奈子 頭にあったものは、アンダーライブがいいものになればいいなというものでした。でも、いろんな葛藤がありました。

――葛藤というと?

北野日奈子 座長の私が引っ張らないといけないけど、長らく休業していたし、復帰して2枚目のシングルでアンダーのセンターをするということでどう思われるのかも怖かったですし。だけど、そういう気持ちを全部吹き飛ばしてやるしかないと思いました。そのためには勇気が必要でしたね。休業したことで、「きいちゃんって意外と弱いんだ」って思われたと思うんです。自分でも弱さを痛感しました。でも、引っ張っていくためには強いセンターじゃないといけないじゃないですか。だから、強さと勇気を持って……アンパンマンみたいですね(笑)。

――強さと勇気だけが友達、ですか(笑)。

北野日奈子 そうなんです。それを味方にしないとセンターってできないんです。今回、「話し合いの時間をください」ってスタッフさんにお願いをしたんです。それを言い出すのも勇気が必要だったんですけど。最近思っていたのは、「以前のアンダーライブと何かが違うな。どこが違うんだろう?」ということでした。毎回やり切ってはいるけど、何かが足りないんです。それは、話し合いをすることなんじゃないかと思いました。以前は伊藤万理華さんやらりん(永島聖羅)さんが中心になって、「ここをこうしよう」ってリハーサルからみんなで話し合っていたんです。

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