乃木坂46北野日奈子「正解も不正解もないとこが『アンダー』のいいところなのかなって思う」
出口のない九州
――今回、アンダーライブのベストシーンを読者にツイッター上で聞いたところ、北野さんに関しては2つに集中しました。2017年10月の九州シリーズ、福岡3日目と最終日の宮崎です。まずは福岡なんですが……。
北野日奈子 覚えています。会場がざわめいたから(笑)。九州シリーズは大分から始まって、福岡の初日、2日目と私は出ていないんですね。それに関しては休演の告知が事前にあったんですけど、3日目は出るとも出ないともアナウンスがなかったんです。
――九州シリーズはファンの間でも強く印象に残っているようです。Wセンターである中元日芽香さんと北野さんがなかなか揃わなかったりして。
北野日奈子 ひめ(中元)は最初から出ていたけど、私と入れ替わるように出られなくなってしまったじゃないですか。曲数を絞って出てはいたんですけど、このままじゃよくないなと思ってはいるけど、お互いどうすることもできなかったんです。私もひめの気持ちがわかるから。ひめとしては、精いっぱいのことをやっている。私はそれ以上求めてもいいのか――。そんな葛藤がありました。そんなひめの代わりに私がやらなきゃなっていう気持ちでした。
――宮崎のMCでも『アンダー』についての率直な気持ちを話していましたね。
北野日奈子 この曲を歌うのは辛い、というような話をしました。なかなか言葉にしづらかったけど、ファンの方はそれを聞きたいと思うんですよ。ファンの方が耳を澄ましているのもわかりましたし。
――ものすごい緊張感が張り詰めていましたよね。なんなら言わなくてもいいよっていう。
北野日奈子 でも、初センターだったから伝えないといけないと思ったんです。それに、他のメンバーの気持ちもあるじゃないですか。九州シリーズを守ってきたのは私たちだっていう。そんな気持ちに私とひめは応えないといけないですよね。だから、ひめも限界だったのはわかっていたけど、「もうちょっと出ようよ」と私から話して、出番を増やしてもらったんです。ひめにとって最後のライブっていうのもあったし。そういうこともあって、一番心に残っているのは九州シリーズですね。
――他に印象に残っているのは?
北野日奈子 有明コロシアムです。初めて大きい場所でやらせてもらって、あんなにたくさんのサイリウムで敷き詰められていることに感激しました。
――アンダーライブを何かにたとえると?
北野日奈子 時計でいうと、乃木坂46というグループが短針で、選抜が長針だとすると、アンダーライブは秒針だと思います。秒針って長い針も短い針も追い抜くじゃないですか。そんな気持ちで活動しているのがアンダーだからです。「追い抜いてやるぞ!」っていう刺激をすべての面に与えているっていうか。選抜を目指すのはもちろんだけど、刺激的な存在でありたいと思っています。
取材・文/犬飼華
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北野日奈子=きたの・ひなこ|1996年7月17日生まれ、北海道出身。昨年末に1st写真集を発売し、雪上でのランジェリーショットが話題になるなど、まさに「スノーマジックファンタジー」な「SEKAI NO KITANO」。フライパンを曲げるほどの力を持つアウトレイジな一面も。愛称は「きいちゃん」。
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