乃木坂46北野日奈子「正解も不正解もないとこが『アンダー』のいいところなのかなって思う」
――踊る前に、「昔はこんなに踊れなかった」というVTRが流れていましたね。
北野日奈子 昔はめちゃめちゃ下手でしたよ(笑)。私にとってもアンダーメンバーにとっても初めてのライブが牛久(茨城県=2013年10月20日)でのことだったんですけど、2期生からは私とまいちゅん(新内眞衣)が出たんです。そのレッスンで何曲か振り入れをしたんですけど、まいちゅんは覚えられるのに、私はぜーんぜん覚えられないんです。まいちゅんや先輩方に教えてもらったり、曲中に体を引っ張ってもらったりしてて(笑)。そういう姿をみんな知っているし、ダンスに自信を持てないでいたんです。
――今ではどうですか?
北野日奈子 覚えるのがちょっと早くなったな、くらいです。今は2日寝ても覚えていられるけど、当時はすぐに忘れる(笑)。だから、牛久のことは本当によく覚えています。あの体育館で何をしていいかわからなかったっていう。
――そんな状態だった人が、これから披露するソロダンスにワクワクしているってすごい変化ですよね。
北野日奈子 『嫉妬の権利』(2015年10月発売『今、話したい誰かがいる』のカップリング)の頃から、ダンスを楽しもうと思えるようになったんです。ダンスって頑張れば頑張るほど身についていくものだから、楽しもうっていう余裕が出てきました。
――今回はどれくらい練習しました?
北野日奈子 リハーサル期間に入ると毎日練習します。移動中も映像とにらめっこだし、家に帰っても毎日。練習しないなんて私にはできないです。歌番組の収録前も本番のギリギリまで踊っているんですけど、白石(麻衣)さんとかに言われるんです、「踊れてるから大丈夫だよー(笑)」って。できる人からするとおかしいみたいですね、何度も同じ練習をしてるのが。
――ソロのダンスパートがハイライトだったと思いますが、自分的にはどうですか?
北野日奈子 今回、スタッフさんに呼ばれて、セットリスト作りに携わらせてもらったんです。「『左胸の勇気』はどうしてもやりたいです」とか「この曲のセンターは○○さんがいいと思います」とか意見を言わせてもらって。そこで、『アンダー』を入れるか入れないかについての話になって、私は入れたほうがいい、と言いました。
――どうしてですか?
北野日奈子 いつまでも自分の中でコンプレックスにするのはよくないからです。ダンスブロックの前に置くことで、『アンダー』がより深いものになって届いてくれたらいいなっていう思いもあって、そこに入れてもらいました。