2022-03-04 18:00

SKE48井上瑠夏はなぜ水着になったのか? 初水着グラビアに懸けた思いと自分への挑戦

そんな折、井上は卒業生の北川綾巴と竹内彩姫(現ゼスト社員)にグラビアを勧められる。グラビア撮影って楽しいんだよ。かわいく撮ってもらえるよ。そんな言葉を聞いた井上の心は大きく傾いていった。

これまでの井上瑠夏としては成長限界を迎えている。このことを本能的に感じ取ってしまったら、次なる一手を打つしかない。だが、それには勇気が必要だった。初めての水着。男性読者の想像では及ばないものがあるだろう。悩める8期生の背中を押したのは、グラビア経験のあるOGの言葉だった。

時を同じくして、BUBKA編集部は井上のグラビアページを事務所に提案していた。もちろん編集部は、OG2人が井上にグラビアを勧めた事実を知る由もない。偶然が重なっただけだ。風向きは井上に味方していった。あとは本人が一歩を踏み出すかどうか。そこに懸かっていた。

これは想像だが、一歩を踏み出す際に必要な勇気は、あの日、江籠から分けてもらったものではなかったか。だとしたら、井上はつくづく人に恵まれている。

こうしてBUBKA4月号の水着グラビアは誕生した。

撮影後のインタビューでは、井上は晴れやかな表情を見せた。楽しかったと話してくれた。憑き物が落ちたような顔だった。

しかし、まだ立ち位置が改善されたわけではない。存在感の面でも先輩に及ばない部分があることは否定できない。

ソロのタレントや女優だったら、マネージャーが親身になって売れる策を講じてくれる。ところが、グループアイドルではそうはいかない。マネージャーに頼りながらも、自分で考え抜く力を要求される。自己プロデュースというやつである。

アイドルに必要なものとは何だろう。かわいさ? それはまったくの正論だ。だが、かわいければ全員が売れるのか。そういうわけではあるまい。運? 愛嬌? それともストーリーか? この先も井上は正解を出すために、もがきながら活動を続けるしかない。

だが、勇気を持って立ち上がった人間をいま推さなくて、いつ推すのか。それだけはどうしてもこのタイミングで記しておきたかった。

文●犬飼華

Twitterでシェア

関連記事

MAGAZINE&BOOKS

BUBKA(ブブカ)2024年6月号 BUBKA(ブブカ)2024年6月号 宮﨑想乃「たゆたう気持ち」 BUBKAデジタル写真集
石浜芽衣「おもかげ」 BUBKAデジタル写真集 西野夢菜 奥村梨穂
朝比奈みゆう 大槻りこ 麻倉瑞季

BUBKA RANKING11:30更新

  1. すべての球団は消耗品である「#3 1999年の野村阪神編」byプロ野球死亡遊戯
  2. プロ野球・俺たちが忘れられない助っ人外国人たち…伊賀大介×中溝康隆が語る
  3. DABO「Platinum Tongue」かく語りき…Rの異常な愛情 番外編
  4. 渡辺正行「テレビに出る前の原石を、たくさん見ることができたのは幸せですよね」
  5. 宮戸優光「前田さんとの関係が、第三者の焚きつけのようなかたちで壊されてしまったのは、悲しいことですよ」【UWF】
  6. 乃木坂46、10年の歴史…3択クイズで振り返る
  7. 【BUBKA WEB限定カットあり】私立恵比寿中学・星名美怜、昨年開催された「大学芸会」を振り返る
  8. 「『ラストアイドル』とは何だったのか?」ほか BUBKAコラムパック2022年5月号配信
  9. 2021→2022 年末年始テレビストリーミング<内田名人>
  10. 乃木坂46与田祐希「『難しいからやらない』『あきらめる』っていうのは絶対違うなと思う できる限りは全力で挑戦したいなって思います」
  1. “仮面ライダーガヴ”新ヒロイン宮部のぞみ、早くも初グラビアを披露
  2. 新人グラドル浅倉れいか、女子高校生を思わせる初々しさと豊満美ボディーのギャップ
  3. NEO妹系グラドル榑林里奈、えちえちナースに扮してハードグラビアの本領発揮
  4. “仮面ライダーガッチャード”で話題…宮原華音、約1年ぶり『週プレ』グラビアに登場
  5. “仮面ライダーガッチャード”でも話題…松本麗世『週プレ』表紙&巻頭グラビアを飾る
  6. “グラマラスビューティー”藤川めい、手ブラなど過去最大の露出にチャレンジ
  7. 「ミスENTAME2024」江里口さよ、家庭教師から看護師、グラビアアイドル本人役まで8キャラクターで魅せる
  8. “仮面ライダービルド”で話題となった滝裕可里、6年ぶりにグラビアに帰還
  9. “仮面ライダーギーツ”で注目…小貫莉奈『週プレ』グラビア4度目の登場
  10. 元ミニスカポリス鳥住奈央、はち切れんばかりのイケない管理人さんを熱演…大人の魅力で誘惑