試されるバラエティーの“見せ方”…アイドル性を倍増させる企画で勝負!広瀬すずが“一瞬すず”に
次は、エレベーターのドアが開くと、そこに広瀬すずがいるという「一瞬すず」。直視できないほどにまぶしい広瀬すずの登場に、崩れ落ちる千鳥。極限までおあずけを食らっているため、もはや正気ではいられないのだ。千鳥の精神状態は狂気の1ミリ手前である。
最後に用意されていたのは、「ガッツリすず」。千鳥はようやくまともな会話が許される。広瀬すずの全身がガッツリ映ったのは、番組開始から21分30秒を経過していた。
もはや電波を使ったプレイだった。千鳥だけではなく、視聴者さえも「広瀬すずを早く見たいんじゃ!」と、不慣れな岡山弁を使ってしまいそうになるくらい、正気ではいられなかった。
告知で出ているのだからたっぷり30分使ってトークをしてもよかったはずなのに、それをせず、「一瞬すず」を貫いたスタッフも素晴らしいが、出代が減ることを許可した事務所サイドの英断も称賛されてしかるべきである。そして、この企画を楽しんでいた広瀬すず本人もよく演じてくれた。
バラエティは工夫次第でいかようにもなるし、アイドル性を倍増させることもできる。そんな教訓を残してくれた30分であった。
文●堀越日出夫