Creepy Nuts・R-指定「Rの異常な愛情」、DABOの革命前夜(完結編)
――「リサ」はTLCのリサ“レフトアイ”ロペス、「エリカ」はエリカ・バドゥのことだね。
R-指定 TLCの“No Scrubs”、エリカ・バドゥの“Tyrone”、どちらも女性からダメ男を歌った曲なんですよね。だから「お前はダメ男なんだ」って意味になってて。で、〈ダイスケ曰く なんちゃってサイモン〉。「ダイスケ」はDABOさんの本名である芦田大介のことですね。「サイモン」はファロア・モンチに“Simon Says”って曲がありますけど、もともとは子供の遊びですね。
――サイモン役の人が命令して、みんながそれに従うというゲームだね。
R-指定 言わば絶対的存在だと。それに対して〈外野曰く「やっちゃって下さいよ!」おだまり!〉。取り巻きとか野次馬がわーわー騒いでたんでしょうね。でも「お前らも調子乗んなよ」と制するという。しかし、5分にも渡って延々説教してる彼氏を、彼女は横でどう思ってたのか(笑)。
―― 一番引いてるかなと思いきや、〈さもなきゃ鼻っつらにアイスピック〉だから。
R-指定 彼女もDABOさんが助けに来んかったらやる気満々や(笑)。
――DABOさんは口で行くけど、彼女は武力行使だからね(笑)。
R-指定 ナンパ曲は数あれど、ナンパ阻止曲はおもしろい観点やなと。よりDABOさんのプレイボーイっぷり、かつ最強っぷりが際立っている“PINKY”でした。その次は“拍手喝采”です。これはもう日本語ラップ義務教育なので、細かい解説とかはせずとも、曲の持つ花とか凄まじさみたいなのは聴けばわかってもらえると思うんですけど、言うたらアルバムでこの曲に至るまでが、DABOさんがどんな人間か、いかにすごいか、どれだけモテるかっていう、壮大なキャラクター紹介なんですよね。そして、そのとんでもない奴が“拍手喝采”で迎え入れられると。
――インタビューの続きは、発売中の「BUBKA4月号」で!
R-指定|大阪府出身のラッパー。高1から梅田サイファーに通いバトルやライブ活動を開始。2012年からMCバトル全国大会UMBで3連覇を成し遂げ、『フリースタイルダンジョン』の初代モンスター、そして2代目ラスボスを務める。現在はDJ松永とCreepy Nutsとして活動しながら、バラエティ番組やテレビドラマなど多方面でも活躍中。