【独占】SKE48「じゃないロマンティック」MV完全密着
48グループは、期待される若手を「次世代」と称してきた。だが、先輩が強すぎるあまりにこれまでの「次世代」たちは思うような結果を残すことができなかった。そういう例は枚挙に暇がない。そうこうしているうちに、「次世代」というワードは時代の間に埋もれ、死語になっていった。若さあふれるはずのその言葉に、もはやパワーは宿っていない。「新世代」と言い換えたのは、そういった空気を察知してのことだろう。
中野サンプラザで中心に置かれていたのは、林美澪と青海ひな乃だった。その近くに野村実代がいることも多かった。林美澪は表題のセンターを2曲連続で務める。野村実代が選抜にいることにはもう驚きがなくなった。今回、青海は本来選抜に入る予定だった。しかし、1月7日、新型コロナウイルスに感染。MV撮影のスケジュールなどを考慮すると、選抜から青海の名前を消さざるを得なかった。そんなこともあって、「新世代」のセンターには青海が立つことになった。
「真ん中でMVを撮るのは初めてです」
青海は笑った後に続けた。
「選抜に落ちたこともあって、すごく難しい気持ちではあるんですけど、すごく大切にしたいし、チャンスだと思っています」
この曲は「新世代」が集団で踊ることに意味がある。舞台が学校とその周辺になり、制服衣装になったのは、若さを押し出したかったからだろう。その真ん中に青海が立つことの意味をMVで確認してほしい。少なくとも私は、現場でその意味を十分に堪能することができた。