NMB48が直面した波乱の数カ月を紐解く

10年前の48グループには、常にカメラがつきまとっていた。ドキュメンタリーで使うかどうかに関わらず、とりあえずカメラが回っていて、メンバーはすっかり日常と化したカメラの前でも素に近い表情を出していた。時は経ち、現在はコンサートなどでしかカメラは回らなくなった。それにより、楽屋でどんなことが起きているか、ファンは知る術を失った。SNSの発達により、公演前後の楽し気な動画がメンバーによりアップされることはあるが、それはメンバーが積極的に公開したい動画であって、ドキュメンタリーとはかけ離れている。小嶋はその禁を破った。積極的に公開したくはないであろう映像を自身のチャンネルに上げたのだ。吉田朱里が上げていた動画とも、ゆうなぁもぎおんチャンネルとも一線を画している。小嶋はヒリヒリするような緊迫感を選択した。動画には、「そこまで踏み込むのか」という会話もあった。「そこまで」というのは、去年、NMB48に起きたスキャンダルのことである。小嶋はそのスキャンダルをスルーすることを潔しとしなかった。それによってファン離れが起きていることを察知したのだろう。スルーするのではなく、真正面から向き合うことがグループに必要なことではないかと考えた。ファンが一番知りたいことを、小嶋自身がメディアになることであっさりと伝えてみせた。つまり、小嶋花梨が『ドキュメンタリー・オブ・NMB48』の監督兼プロデューサーになったということだ。これは革新的だ。そうすることで、ファンの信頼を取り戻そうとしている。

48グループの各キャプテンもそれぞれのグループをどう盛り上げていくかについて日夜考えているだろう。だが、積極的かつ大胆な行動に打って出ているキャプテンは現在のところ、小嶋以外に見受けられない。全グループがドキュメンタリーをやるのが正しいとは思わないが、ファンが知りたいことは伝えるべきである。そうしないと、共感を呼ばないからだ。コンサートがそう頻繁にあるわけではないのだから、ファンには動画でリーチすればいい。本来、それはスタッフの仕事だが、今は必ずしもそうとばかりは言えない。アイドルもタレントもスポーツ選手も伝えたいことを、動画を通して伝えられる時代だ。大人の顔色をうかがっているグループは時代の波にのまれていく。

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