乃木坂46山下美月「5期生とか6期生とか入ってきても、私が学んだことをちゃんと後輩に伝えていけるような存在に」
継承
――皆さんのお話を聞いて思ったんですけど、たぶん若月さん自身がずっと真面目と言われてきた中で、自分がされて嬉しかったこと、言われて救われたことを後輩にしてあげているのかなと。その中でもシンパシーを感じるこの3人に、軍団という形で背中を押してあげているのかもしれない。それも若月さんの優しさなのかなと思いました。
阪口珠美 確かに……そうかもしれないですね。
梅澤美波 本当に尊敬しかないです。
山下美月 若月さんには女優になるという夢があるじゃないですか。その夢をちゃんと、「私は女優になります」と言えるのってすごくカッコイイことだと思うんです。もともとお芝居をするのも、乃木坂46に入る前までは特別興味があったわけではないと、若月さん自身もおっしゃっていましたけど、それでも『(16人の)プリンシパル』で素晴らしい成績を残して、今では外の世界でも大活躍されている。そうやって、いろんな選択肢がある中で自分だけの夢を見つけて、胸を張って「私はこうなりたい」と言えるのは、私たち後輩からしたらすごく尊敬できることだし、それが乃木坂46の在り方なんじゃないかなって思う。乃木坂46は一般的に見ると優しくて心が温かい人が集まっている場所で、そういう人って芸能界では少し損をしてしまうことがあるんじゃないかと思うんです。でも、乃木坂46にいることで、その人の優しさは数倍になって輝くことができることがこのグループの良いところだと思うし、そういうところを若月さんは自分自身で証明しているんじゃないかな。
――背中で語るような。
山下美月 ふふふ。本当にカッコイイですよね。
――若月さんはセンターに立つとか、そういう形で結果を残してきた人ではないけど、それこそ二科展で7年連続入選したり、いち早く舞台に単独出演したりと、乃木坂46にとって新たな可能性を切り開いてきた重要な存在ですし。
山下美月 自分の才能とか実力で、いろんなものを勝ち取ってきたというか。乃木坂46は個性豊かでいろんなことがグループ内でできるってことを証明してくださった、乃木坂46における開拓者だと思います。
梅澤美波 何に対してもとにかく真っ直ぐな人で、どの人とも信頼関係が厚い。しかもその人の横に立って、背負っている荷物を一緒に担ってくれる覚悟でいる人。だからこそみんな心をすぐに開けるし、何も隠さずに接することができるのかな。