NMB48上西怜「センターをお姉ちゃんに報告したらすごい喜んでくれて、不安よりも嬉しさのほうが大きくなっていきました」
覚悟のセンター宣言
――去年8月、大阪城ホールの次世代コンサートで何か宣言した人がいましたね。
上西 あー、はい(笑)。
――なぜ“センター宣言”をしようと思ったんですか?
上西 白間美瑠さんがみるきー(渡辺美優紀)さんの卒業コンサート(2016年)でセンター宣言をしたと知って、その美瑠さんが次の日に卒業コンサートをするタイミングだったので、今度は残されたメンバーの誰かが何かを言わないといけないと思っていました。話すタイミングがなかったら、その宣言をするのは私じゃないんかなと思ったけど、コンサートの当日、リハーサルが終わってから、「MCで期の代表として何か話して」と言われました。なので、じゃあ、ここで言うしかないと思いました。そういうの、私は事前に考えておかないとできないタイプなので、すごく慌ててしまって。昼公演はとりあえず何も考えずにやろうと思って、夜公演が始まる前には、もうそのことばかり考えていました。
――夜のコンサート中もそのことが頭にずっとありませんでした?
上西 はい。そのことばっかり(笑)。セットリストが書いてある紙の裏に言いたいことを全部書いて、その紙を握りしめつつ舞台裏を歩きながら頭に入れました。
――話す内容は誰にも言っていない?
上西 はい。言っていません。
――コンサートが進んでいって、アンコール明けになりました。自分が宣言する時間が近づいてきました。話す内容を知っているのは自分だけということですよね。MCの直前、ものすごく緊張しませんでした?
上西 緊張しました! 怖かったです。今まではそんなこと言うタイプではなかったので。でも、ファンの皆さんは私の話を真剣な顔で聞いてくださいました。マスクをしていても、それは目で伝わってきました。話し終わったら大きな拍手をくださったので、「あー、言ってよかったな」と思いました。
――言いながら、ちょっと涙声になっていましたよね。
上西 はい(笑)。緊張と怖さがあって。
――「よし、乗り越えた!」って思いませんでした?
上西 もうスッキリして(笑)。次の曲の『約束よ』はめちゃめちゃ気持ちを込めて歌えました。
――まさに約束した後でしたからね。ハケてから他のメンバーはどんな感じでした?
上西 観ててくれたうーか(加藤夕夏)さんが、「すごい泣いた。感動した」って言ってくれました。年明けの組閣の日、塩月希依音ちゃんは「あの日、熱い気持ちを聞いて、ついていきたいと思いました」と言ってくれました。
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上西怜=じょうにし・れい|2001年5月28日生まれ、滋賀県出身。加入して約6年、ついに念願の初センターに抜擢された、大器晩成のレイ・ミゼラブル。先輩が続々と卒業する中、NMB48の未来を背負うべく、革命の歌を難波中に響かせる。愛称は「れーちゃん」。