乃木坂46与田祐希からにじみ出る“祐希感”「勇気を出してバッサリ髪を切ってみた!」
与田祐希「与田祐希が、勇気を出してバッサリ髪を切ってみた!」
続いての「#乃木坂電視台」?
26人目は、#与田祐希
「与田祐希が、
勇気を出してバッサリ髪を切ってみた!」
果たして…イメチェンは成功するのか…
by与田祐希#ABEMA#乃木坂46#乃木坂いちばんhttps://t.co/8pE809sen7 pic.twitter.com/aHhXAf3o0c— 乃木坂46 (@nogizaka46) June 20, 2020
これが正義
女の子が髪の毛をバッサリと切る。それもアイドルが、となったら、もはや一大事。だから与田祐希がチョイスした「生配信中に髪の毛を切る」は、ちょっとした衝撃的事件映像を生中継する、という言葉と同義になる。
アイドルが髪を切るときは、基本的に事後報告だ。その一部始終を映像に収めておいて、のちに公開することはあるけれども、生配信するというケースはちょっと記憶にない。なぜ、みんな生配信しないかといえばリスキーだから、である。
いままでのヘアスタイルのほうがいい、というファンも少なくないだろうし、いざ切ってみたら、あんまり似合わなかった、となる可能性だってある。生配信では、そのあたりをごまかすことができないから、誰もが避けて当然だ。
もうひとつ、髪の毛を切られているときは人間、誰でも無防備になる。ハサミが入っているときは下手に身動きすらとれない。のぞきに来た松村沙友理と生田絵梨花に褒めちぎられても、じーっとしたまま頬を赤らめるだけの与田ちゃん。逃げ出したいほど恥ずかしくても逃げられない。こんなにも無防備な姿をさらけ出すなんて、与田ちゃんは「見られること」のプロフェッショナルだ!
その松村と生田も本当だったら至近距離まで近づきたかったはずだが、ソーシャルディスタンスを守るために遠巻きに見守るだけ。その光景がまた、髪を切るという行為を神聖なるものに見せてくれる効果を生んだ。
ここまで短くするのは中学生以来で、20歳になったのを機にイメージチェンジしたかった、と理由を語る与田ちゃん。ファンがいまだかつてみたことのないショートカットの与田ちゃんがリアルタイムで構築されていく。
似合う、似合わないはもちろん、ショートカットが好きか嫌いかは、もう個々の趣味によって変わってくるから、なんとも表現しにくいのだが、ここで生田絵梨花が絶妙すぎる名言を口にした。
「髪の毛を短くすると“祐希感”がすごく出るよね!」
祐希感!
あんまり好みじゃないな、前の髪型のほうが好きだったな、と思ってしまった一部の視聴者をも捻じ伏せる「祐希感」というパワーワード。大人っぽい、というニュアンスなのだろうが、この瞬間、これまでとはまったく違う「祐希感」という新たな魅力に全国民が酔いしれた。
この電視台のためにいろいろと準備したり、努力を重ねてきたメンバーが多かったが、与田ちゃんの場合、まったくといっていいほど準備も努力もいらない。髪の毛を切るという決意と、無防備な姿をさらけ出し続けるという勇気さえあれば、即、できてしまう(もちろん、ただ髪を切られているだけで10分間、画が持つという大前提もあるが)。それでいて誰よりも話題をかっさらってしまったのだから、もう与田ちゃんが正義なのだ!
46時間という時間軸で考えても、途中から急に「祐希感」を全開にするわけで、もはや「ふたりの与田祐希」が番組を乗っ取ってしまったようなもの。独特なモーションでのフラフープや、那須川天心コーナーでの不可思議なフォームでの腕立て伏せなど、唯一無二のキュートさを振りまいた「ロングヘアの与田ちゃん」と、ほんのり大人の香りがする「ショートカットの祐希」。すごいものを見た!
文/小島和宏