乃木坂46秋元真夏、割烹着姿でメンバーをおもてなし
2月21日(月)から23日(水)にかけて、約1年半ぶりに「乃木坂46時間TV」が開催される。そこで今回は、その“復習編”として、前回配信された「乃木坂46時間TV」内のコーナー『乃木坂電視台』を誌面記事で振り返る。
新型コロナウイルスは世界からエンターテインメントを奪い去った。それは日本も例に漏れず、感染者が増えるにつれて国内は一気に自粛モードへと突入した。発令された緊急事態宣言はすでに解除された。とはいえ、7月下旬の時点では依然として予断を許さない状況が続いている。
アイドル業界も大打撃を受けた。乃木坂46も同様だった。3月に予定されていた2期生ライブは中止に追い込まれた。5月の東京ドーム公演は白石麻衣の卒業公演になる予定だったが、これも中止。握手会も延期が続いている。レギュラー番組は過去の総集編やリモートでの収録が続いた。ファンのフラストレーションは溜まる一方。日常が日常でなくなるとはこういうことか、と体感していた。この日常はいつまで続くのか? こういう心境に陥ると、逆にエンターテインメントへの欲求が高まっていく。
そんなタイミングで発表されたのが『乃木坂46時間TV』だった。サブタイトルは「はなれてたって、ぼくらはいっしょ! 」だという。4回目を数えるこの番組だが、過去3回は特に大きな意義に裏付けられていたわけではない。アルバムの発売記念、デビュー〇周年記念といったように、要はプロモーションとお祭りがテーマだった。
だが、今年は違う。コロナの影響で意義がひとつ乗った。ファンからすれば、会いたくても会えない日常に乃木坂46が生放送でやってきてくれる。そうすれば、心でつながれる。大きいのは生放送ということだ。リアルタイムで見たものをツイッターでつぶやけば、ファン同士が共有できる。メンバーともつながれる。配信された2期生ライブでも同じ現象が起きたが、あの3月7日よりも人々の心は弱っている。ステイホームしながら、誰かと乃木坂46を分かち合う。そんな機会をファンは待っていた。
スタッフとメンバーは考えた。どうすればコロナ禍にあるファンを楽しませることができるか、を。中でも各メンバーが約10分の時間を自由に使って自分を表現できる「電視台」のコーナーは、各人がコロナ禍をどうとらえているかが凝縮されていた。ただ楽しませたいメンバーもいた。何かに挑戦することで、時間を有意義に使うメンバーもいた。人前に立つ者は何かを表現し続けなくてはならない。そんな宿命を帯びている。それはアイドルもそうだし、エンターテインメントに関わるすべての者にも当てはまる。コロナ禍で表現すべきことは何か。さあ、それが詰まった46時間テレビを読み解いていこう。
文/犬飼華