乃木坂46星野みなみ、芸能界引退へ…10年間のアイドル活動に終止符「これからは皆さんと同じように乃木坂を応援していきたい」
乃木坂46の1期生・星野みなみの卒業セレモニーが、2月12日、東京国際フォーラム ホールAにて開催され、新型コロナウイルス感染対策の下、会場にはおよそ5000人のファンが詰めかけた。
オープニング曲は、デビュー・シングル「ぐるぐるカーテン」からスタート。ちょうど10年前の当時、生駒里奈・生田絵梨花と共にフロントメンバーに抜てきされた星野にとって記念すべき楽曲だ。パフォーマンス終了後のMCでは、キャプテン秋元真夏と樋口日奈がオープニングにもかかわらず、既に涙を流しながらトークを展開。10年間を共に歩んできた星野のラストステージをかみ締めてのものだが、1期生同士の絆が改めて伺えた瞬間でもあった。
星野は「本番前の楽屋でもみんなで楽しく過ごしていて、正直実感が湧いていなかったんですが、ファンの皆さんのサイリウムやタオルを見て、ようやく実感が湧いてきました」と星野らしくマイペースにコメント。続いて“星野みなみのクイズコーナー”へ。星野にまつわることがクイズとなり、期別ごとで競い合う内容だが、星野の人間性が垣間見られる答えばかりで、ほのぼのとした空気が会場を包んだ。
「指望遠鏡」「失いたくないから」の2曲をパフォーマンス後、再びクイズコーナーの後半戦へ。最後の問題を正解したら“みなみ”にかけて373ポイント獲得ということで、見事3期生が勝利。星野から記念にクマのぬいぐるみがプレゼントされた。その後「シャキイズム」「ロマンティックいか焼き」「Am I Loving?」を3曲立て続けに披露。特に「Am I Loving?」は、1期生と一番長い時間を共にした2期生メンバーとパフォーマンス。年齢も同じで、プライベートでも仲が良い北野日奈子を中心に、2期生メンバーとの思い出話に花を咲かせた。
後半戦は星野が参加したユニット曲などを中心に展開。特に「制服を脱いでサヨナラを…」は、齋藤飛鳥とのユニット曲で2015年に発売された楽曲。当時は2人ともまだ高校に通いながらアイドルを行っていた時期で、これから社会へ出ていくリアルな歌詞が、2人にマッチしていて話題となった楽曲だ。間奏中でのトークは、星野も齋藤もお互いに涙をこぼし、苦楽を共にした盟友との別れを惜しみながらパフォーマンス。そして2ndシングル「おいでシャンプー」で本編が終了した。
アンコールでは、冒頭で星野がステージ上でMC。「13歳で乃木坂に入り、デビュー・シングルでいきなりフロントメンバーに抜てきされた時は本当に自信がなく、その後に選抜に選ばれない時期もありましたが、皆さんの声援で少しずつ自信がついて、ここまでやってこれたと思います。私は乃木坂の卒業と共に芸能界からも引退するので、皆さんとお会いする機会もなくなりますが、今の私に後悔はなく、これからは皆さんと同じように乃木坂を応援していきたいと思います」
涙ながらのMCではあったが、この10年間でアイドルそして芸能界にピリオドを打つ星野に、どこか清々しさを感じた。その後「初恋の人を今でも」「あらかじめ語られるロマンス」の2曲を披露し、星野みなみ卒業セレモニーの幕は閉じた。マイペースで愛おしい妹キャラクターで愛され続けた星野みなみ。でも当イベントで感じたことは、本当は真逆で、芯の強い正統派アイドルだったのかもしれない。芸能界からも去ってしまうのは寂しい限りだが、星野みなみの第2の人生を応援したい。